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さる2015年9月27日(日)秋葉原UDXで「Unityインターハイ2015」が開催されました。全国の高校生・高専生、及び小学生中学生がテーマに沿ったゲームを開発し、会場にはそのファイナリストたちが集結。熱いプレゼン発表と試遊会の熱気が会場を包みました。

UnityインターハイUnityインターハイは2014年から始まった、全国の高校生・高専生、及び小学生中学生がテーマに沿ったゲームを開発するコンテストです。今回は第2回となります。日本全国から120チームのエントリーがあり、作品提出数は総数51作品!その中から15作品がプレゼン発表会まで進みました。2014年はエントリー数37、作品提出17だったので、ほぼ3倍の規模になりました。プレゼン発表会の様子は期間限定で公開されているので、興味のある方は是非動画で熱戦を見てみてください。

ルールについて

テーマについて高校または高等専門学校、小・中学校に在学している学生の方で、Unityを使ってテーマに沿ったゲームをチーム(最大3人まで)で開発して、それの最優秀作品を決めます。昨年までは高校生限定でしたが、今年から小・中学校にも応募可能にしました。

今年のテーマは「学校」。学校と聞いて何を思い浮かべますか?「教室」とか「先生」とか「授業」でしょうか?

エントリー作品の傾向

さまざまなゲーム実際のエントリー作品の傾向はというと、、、、話題のVRやスマホ対応、2Dゲームに3Dゲーム、スポーツゲームにストラテジーゲームといった具合に、本当に多種多様で傾向といった傾向が見当たりませんでした。

一つ明らかなこととしては、どれ一つとっても単純なゲームはありませんでした。何かしら工夫していたり、既存のゲームにプラスアルファだったりする作品がほとんどでした。

審査員の方々

Unityインターハイ・審査員今回の審査員の方々はゲーム業界の著名人にお集まりいただきました。審査員は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの山本正美様、日本マイクロソフト株式会社の大西彰様、株式会社スパイク・チュンソフトの小高和剛様、株式会社バンダイナムコスタジオの平魯隆導様、株式会社フロム・ソフトウェアの新井達人様、それと私、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社の伊藤周の計6名で審査させていただきました。

審査員の皆様、ご協力いただきありがとうございました!

プレゼン発表会

Unityインターハイ・プレゼンそして応募作から15作品を選考させていただいて、開発者の方自身にプレゼンテーションをしてもらいました。プレゼンの様子は是非、動画を見ていただきたいのです。独創性はゲーム製作だけじゃなくプレゼンにも発揮されていました。

あるチームのプレゼンはスティーブ・ジョブスの再来かと見紛うほどの圧倒的な説得力で観客を魅了していましたし、あるチームはプロモーションムービーを事前に作って、まさに本日が発売日のように発表されたりしていました。どのチームも高校生とは思えない堂々と、自分たちの作った作品に自信を持って発表されていました。

小学生・中学生も参加

小学生特別賞「一日物語」驚いたことに今回小学生と中学生も応募いただいたということです。懇親会の時に小学生の方に話を聞いたところ、小学5年生でプログラミングスクールでUnityを学んでいるとのこと。

ゲームの中身も「キャラクターと会って会話ができる」「教室に入ると授業クイズが始まる」「屋上に行くとかくれんぼが始まる」といった各要素を入れ込んで、ちゃんとゲームとして成り立っていることに驚きました。ご両親とも話しましたが全く畑違いのお仕事をされていて、お子さんのやっていることがよくわからないとのことでした。ただとても理解があって、こういったイベントにも快く参加していただきました。

中学生特別賞「僕は本気で掃除中に遊ぶ!」中学生の方も掃除中に思いついたというゲームだったのですが、私も結構夢中になって遊んでしまいました。単純なゲームにこそ奥深い要素があるという気がしました。周りにUnityでゲームを作っている人がいない、ということでした。この機会に是非横のつながりを作って欲しいと思いました。
お二人とも是非、若きゲーム開発者として今後もゲーム開発を楽しんでほしいですね!

受賞作品

そしていよいよ結果発表です。
敢闘賞「Cubes」敢闘賞を獲得したのは、兵庫県灘高等学校・チーム「捕鯨団体」の「Cubes」!
ネットワーク対応した多人数対戦できるFPS!とそれだけでも凄いのですが、このゲームはCubeを任意の場所に配置して爆破したり動かしたりすることで、優位に進めるというフィーチャーが加わったことによって全く新しいゲームデザインになりました。一人でネットワークFPSを作ったということだけでも凄いのですが、ちゃんとひと工夫アレンジを加えているところに驚きました。
ちなみに私の同僚も観戦に来ていたのですが、その際「技術力は間違いなく彼が一番だった」との言葉を残していきました。

殊勲賞「VR脱出ゲーム」殊勲賞は、東京都成城学園高等学校・チーム「鉄腕DASSHUTU」の「VR脱出ゲーム」でした!
VR、と聞いて普通は Oculus Rift とかハコスコ使ったゲームかを思い浮かべると思うのですが、このゲームはそれほど単純ではありません。PC画面で大まかな向きと注目を選択して、細かいところはスマホVRで覗いて確かめるという斬新な脱出ゲームになっていました。スマホとPCを連動させて、さらにVRを組み合わせるという発想はなかなか出るものではありません。
脱出の謎も手が込んでいて、謎作家としても彼女の将来が楽しみです。

技能賞「Unite in the School Festival」そして技能賞は、東京都世田谷学園高等学校・チーム「Project .MS」の「Unite in the School Festival」でした!いわゆる音ゲーなのですが、通常のマウスに加えて、拍手等の音での入力とLeap Motion による入力という3つのデバイスに対応したというのが技能賞を獲得した理由です。さらに会場にはArduino対応までしていて技術力の高さを伺えました。高校生のうちから積極的に外部デバイスを組み合わせて取り組んでみようというチャレンジ精神は素晴らしいと思います。

そしていよいよ準優勝は、、、

「SPEEDUPERASER」京都府東山高等学校・チーム「GreenFrash」の「SpeedUpEraser」でした! 印象的なプレゼンでしたが、それより何より、このゲームに審査員が夢中になって遊んだ、ということが決めてでした。とにかく皆さんに遊んで欲しいです。特にグラフィックのクオリティもいいですし、「教室内を走る消しゴム」という選択もテーマにバッチリ沿っています。

最優秀作品!

そして、栄えある最優秀賞作品は、、、最優秀作品「怖がり少年」
愛知県東郷高等学校チーム「_AVC_Club」の「怖がり少年」に決定しました!

この作品は、暗闇が怖い主人公が夜の学校で照明スイッチを押して、脱出していくパズルゲームです。照明スイッチは2個までしかつけることができず、3個つけるとショートして最初に戻される、というゲームです。1個つけたまま、なんとか2個目を探したり消したりする、という頭を使うパズルになっています。
ゲームの内容もさることながら、チュートリアルがとても丁寧に作られているということも必見です。ゲームの導入部がすでにチュートリアルになっていて、自然とゲームのルールを学ぶことができるようになっています。ユーザー視点にたったこの作りを高校生が作ったということに驚きです。この先どんなゲームを作ってくれるか楽しみです。
最優秀賞受賞!プレゼンの中で「最初3Dで作っていたが自分たちに足りないところがあって無理だと思い、2Dならやりたいことを表現できるということで路線を変更した」という説明が印象的でした。これはインディーゲーム開発においても、同じ選択がされる場合があります。自分の不得意のところを頑張るのではなく、やりたい所や得意の所をより伸ばす、ということです。そして、その選択は間違っていなかったと思います。限られたリソース(時間・人・お金)で最大限のことをするにはどうすればいいのか、それを自分たちで考えたというのが素晴らしいと思います。

今年の総括と来年に向けて

Unityインターハイ・全員今回のレベルが去年と比べて段違いに上がったというのが率直な印象です。この一年で何が変わったというより、よりいろんな学生がゲーム開発に興味持ち始めたということではないかなと思います。それはTwitter, Facebookで情報が広く拡散したことや、マインクラフト世代のプレイヤーがユーザージェネレーテッドコンテンツ(ユーザー自身によるコンテンツ創造)に興味を持ち始めたことなどがあるかもしれません。Unityもその一助になっているのであれば、こんなに嬉しいことはありません。Unityの基本理念は「誰でもゲーム開発が可能な世界を実現する」ということですから。

2016年も開催決定!

そしてなにより、重要なお知らせを。来年もUnityインターハイ2016を開催します! 次回は4月にテーマ発表し、皆さんがより早く開発に取りかかれるようにします。その時までぜひ、Unityとゲーム開発のスキルを磨いていてください。まずは練習がてら適当なゲームを作ってみるというのもイイと思いますし、Unity県人会議で近くのUnityイベントに参加したり、あるいは自分でイベントを立ち上げてみるのもいいでしょう。Unityキャラバンを活用すれば、私たちユニティ・テクノロジーズが直接ハンズオンなどを実施することも出来ますよ!

学校でのゲーム開発部活動サポートを開始

今年、私たちが Unityインターハイを通じて感じた熱気は本物で、このイベントを通して多くの学生の方々によりゲーム制作やプログラミングの楽しさを感じてほしいと思うようになりました。そこで、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンでは新たに、高等学校・高等専門学校および小・中学校でのプログラミング教育の活性化を目的として、ゲーム開発を行う部活動への無償の講師派遣やUnity関連書籍・Unityノベルティグッズのプレゼントサービスをスタートすることにしました。学校で新たにゲーム開発やプログラミングの部活動を新設したい方や、すでに活動中の部活動を支援したい方は、先生・生徒問わずUnityキャラバンから申し込みできます。ぜひUnityに相談してみてください!

それでは、また次回のインターハイでお会いしましょう!