Unity を検索

UNet を乗り越え、マルチプレイヤーゲームはさらなる進化へ

2018年8月2日 カテゴリ: ゲーム | 3 分 で読めます
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

Unity はコネクティッドゲームの分野で先頭を走り続けるという強い意志のもと、ネットワークに接続されたゲームをより簡単に、よりハイパフォーマンスになるよう開発し、かつ手をかけずにマルチプレイヤー対応させる方法を刷新しようとしています。こうした重要な変化を起こすためには、まったく新しいところから始める必要があります。この動きの一環として、現在 Unity が提供しているマルチプレイヤー機能は段階的に廃止され、パフォーマンス、スケーラビリティ、セキュリティが強化されたテクノロジーへの移行が行われます。心配することはありません。この移行の影響を受ける機能に依存したゲームを開発している場合も、対応するための時間は十分にとれるようにしてあります。

これまで数年間にわたって、Unity を使うクリエイターの皆さんには、「UNet」として広く認知されてきたマルチプレイヤー関連のツールとサービスのセットを提供してきました。UNet は大きく 2 つのコンポーネントで構成されています。2 つのコンポーネントとは、コアネットワーキング(高レベル API(HLAPI)・低レベル API(LLAPI))と、可用性のためのサービス(リレーサーバーとマッチメーカー)を指します。これらの機能は連携して、ピアツーピア(P2P)形式のマルチプレイヤーゲームを実現します。

UNet は私たち全員にとってかけがえのない学びを伴う経験をもたらし、また、素晴らしいマルチプレイヤーゲームが Unity コミュニティから生み出される様子も目にしてきました。

これらのゲームのジャーニーは常に困難な課題と隣り合わせであり、私たちもフィードバックを受け取ってきました。そうしたフィードバックによると、Unity を使うゲーム開発者は現バージョンの UNet が提供する機能よりさらに高度なものを必要としており、また特筆すべきこととして、開発者たちがさらにスケーラブルで透過性のあるコアネットワーキング機能と、すべての段階で成功を収めるために必要な、セキュリティ・安定性・一貫性のあるパフォーマンスを備えたサーバー権威型ゲームを完全にサポートすることを求めているということもわかりました。将来の Unity は Entity Component System(ECS)を備え、最初からネットワークに接続された大規模プロジェクトの開発において、かなり有望なエンジンと見られています。

これらの目標を達成するため、Unity のリアルタイムマルチプレイヤー向けテクノロジーについて、ゼロベースでの再考が求められました。ここに私たちの計画を示します。

UNet からの移行の概要

UNet は現在も多数のアクティブなゲームに使われています。Unity としてはこの状況に真剣に対応していく必要があると考えました。そうした検討の結果、Unity の既存テクノロジーに依存した開発を行っている方に対して、下記の長期サポートを提供することにしました。

  1. HLAPI と LLAPI はバージョン 2018.4 (LTS) より後の Unity では提供されなくなります。重大な問題に対する修正は、長期サポート(LTS)ポリシーに準じて、2018.4 (LTS) がリリースされた日付から起算して 2 年間提供されます。
  2. リレーサーバーとレガシーなマッチメーカーサービスは、2018.4 (LTS) のリリースの日付から起算して少なくとも 3 年間、継続して提供されます。また、2018.4 (LTS) リリースの日付より前に、明確な移行プランを提示します。

UNet 機能の段階的な廃止に合わせて、次世代のネットワーキング機能がすぐに提供されます。提供される機能には下記の機能が含まれます。

  1. P2P 対応のリレーサーバーを置き換えるゲームサーバーホスティングサービス
  2. 既存の UNet HLAPI/LLAPI を置き換える新しいネットワーキングコード。このコードは初期のバージョンから ECS 対応となります。
  3. ゲームサーバーホスティングとシームレスに連携できる新しいマッチメーカーサービス

Unity で開発中の機能に関するより詳細な情報については、コネクティッドゲームに関するブログ記事をご覧ください。

情報を追い続けよう

2018年8月2日 カテゴリ: ゲーム | 3 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!