Unity を検索

Unity Reflect:ワンクリックで BIM をリアルタイム 3D に変換、より良い設計の意思決定を実現

2019年6月5日 カテゴリ: Industry | 5 分 で読めます
取り上げているトピック
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

建築家、設計士、エンジニアが複数の BIM モデルをワンクリックでリアルタイム 3D に変換できるようにする新製品、Unity Reflect を発表します。Autodesk Revit で実施した変更を、モバイルやデスクトップ、バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)まで、Unity Reflect でサポートされるあらゆるプラットフォームとシームレスに同期することで、設計レビューと建設プランのプロセスを改善します。リアルタイム 3D 体験を、リアルタイムに作成できるようにするのが Unity Reflect です。

建物のビジョンを現実化するためには、複数のチームが必要です。しかし、昨今の建築設計、エンジニアリング、建設(AEC)業界では、クライアントのスケジュールがタイトになり、プロジェクトの要件も複雑化の一途をたどっています。このような状況では、関係者が迅速にイテレーションを行って設計に関する適切な意思決定をすばやく下すことが重要になります。

今回は、新製品の Unity Reflect をご紹介します。Unity Reflect は、インタラクティブで没入感のある体験を容易に作成できるよう設計されています。複数のデザイナーによる BIM/CAD モデルが、リアルタイム 3D ビューにライブリンクされるため、プロジェクト関係者がリアルタイムに設計をレビューしてスマートに意思決定を下すことができます。以下に概要を示します。

このコンテンツはサードパーティのプロバイダーによってホストされており、Targeting Cookiesを使用することに同意しない限り動画の視聴が許可されません。これらのプロバイダーの動画の視聴を希望する場合は、Targeting Cookiesのクッキーの設定をオンにしてください。

Unity Reflect は、誰もがリアルタイム 3D を扱えるようにすることで、建築やインフラのプロジェクトライフサイクルを加速させます。プロジェクトを(設計時、および現場の両方で)明確に視覚化すること、問題が下流工程で発生する前にミスを特定すること、コンセンサス形成を推進することが可能になれば、予算と期限をしっかり守りつつ、プロジェクトを進めていくことができるようになります。

Unity Reflect は、技術的な知識のレベルに関係なく、すべてのプロジェクト関係者が扱えるように設計されています。実際、Unity を使った開発経験のない人やコーディングの知識が一切ない人でも、簡単に使えます。もっとも、開発者の方は、エンドユーザーにとって最適な体験を作り上げるために、Unity Reflect をカスタマイズして新たなものを構築することもできます。

 

Unity Reflect についての最新情報を入手

Unity による AEC へのコミットメント

Unity Reflect は、Unity による AEC 業界へのコミットメントと継続的な投資を強調するものです。

Unity の Autodesk とのコラボレーションは、AEC ワークフローの効率化にきわめて重要です。Unity は Autodesk と共に、プラットフォームを問わず 3D データからインタラクティブで没入感のある体験を簡単に作り出せるようにするための取り組みを進めています。

Unity Reflect と Revit のネイティブ統合は、Unity のプラットフォームと Autodesk の設計ツールをシームレスに統合し、完全なデータ相互運用性を実現するための、継続中のコラボレーションの一環です。

「当社と Unity のコラボレーションは重要です。『時は金なり』とされる AEC 業界では特に、設計プロセスにおいてビジュアライゼーションが不可欠になっているからです」と語るのは、Autodesk の社長兼 CEO である Andrew Anagnost 氏です。同氏はほかにも、「リアルタイムな没入型の体験が標準になろうとしています。Autodesk Revit と Unity の統合は、修正とミーティングを繰り返すことで発生する無駄な時間を削減します。これは、当社と Unity の共通のお客様が最先端の競争力を提供するうえで非常に重要なポイントです。」と話しています。

Unity Reflect の仕組み

初めに Revit ユーザーは Unity Reflect プラグインをインストールします。これにより、設計ツールから離れずにリアルタイム 3D 体験のためのデータを簡単に転送および準備することが可能になります。

その後、ワンクリックで BIM/CAD データと Unity Reflect の同期を開始してリアルタイム 3D 体験を作成することができます。Revit で変更を加えるたびに、その変更が Unity Reflect で表示されます。このように非常にシンプルです。

ただし、背後では複雑な処理が多数行われています。Unity Reflect は、ローカルマシンかネットワークサーバーでホストされるシームレスなデータフェデレーションプロセスを通じて、1 つのモデルの中のそれぞれ異なるシステムの作業にあたっているデザイナーやエンジニアの BIM/CAD データを統合します。このデータはリアルタイム 3D 用に自動的に最適化され、たとえば BIM メタデータの保持などが行われます。

これまで、リアルタイム 3D 用の設計ツールでデータを準備して最適化するのには手間と時間を要していましたが、Unity Reflect では違います。

Murphy Surveys の代表取締役、Kai Duebbert 氏は「情報の伝達と他のプログラムへの柔軟なリンク作成は目を見張るほどであり、既存の機能をどのように拡張できるのかを見るのが楽しみでした」と語っています。

すべてのモデルが連携できたら、Unity Reflect はインタラクティブな 3D 体験を作り上げます。この 3D 体験は、Unity がサポートするあらゆるプラットフォームに配布できます。また、元の設計アプリケーションにライブリンクされ、シンプルなカスタマイズや複数人によるレビューが可能です。

関係者は各自の好みのプラットフォーム(iOS、Android、Mac、PC、AR/VR 装置など)でレンダリングをレビューできます。つまり、合意を形成する際に、同じ場所にいる必要も、同じデバイスを使用する必要もないということです。たとえば、ある関係者が VR ヘッドセットでレビューしている一方、別の関係者がタブレットでテーブルトップ型 AR 体験を作成したり、また別の関係者が自身のノート PC でリアルタイム 3D 体験にアクセスしたりすることができます。

Unity Reflect は複数の関係者の同時閲覧をサポートしているので、クライアントから建設現場のチームまで、さまざまなプロジェクト関係者が統一されたビューに同時にアクセスすることができます。これにより、チームがリアルタイムにコラボレーションしたり、意思決定者が設計アプリケーションにアクセスせずにプロジェクトをレビューおよび承認したりすることが可能になります。Unity Reflect には BIM/CAD フィルタリング機能も備わっているため、リアルタイム 3D で天井、構造柱、壁などのデータを分離できます。

ライブリンクが意味するのは「関係者がアイデアを共有し即座にフィードバックを返して、デザイナーが設計アプリケーションで変更(ドアの配置変更、窓の追加、ライティング/マテリアル/テクスチャの調整など)を加えたら、Unity Reflect ですべての閲覧者に対しリアルタイムにレンダリングが更新される」ということです。

SHoP Architects のインタラクティブビジュアライゼーション部門でアソシエイトを務める Adam Chernick 氏は「HoloLens や他の拡張現実プラットフォームでのプロジェクトのビジュアライゼーションは、この業界ではますます重要になりつつあります。Unity Reflect は、設計チームが変更の反映結果をその場で即座に AR で確認できるという点が優れています」と話しています。

Unity Reflect の詳細を見る

Unity Reflect は現在、一部のお客様にのみ限定してご提供しており、一般公開は 2019 年秋に予定されています。

ラスベガスで 6 月 6 日から 8 日にかけて開催される AIA Conference on Architecture 2019、そして 6 月 17 日から 19 日にかけて開催される AU London 2019 で Unity Reflect の概要デモをご覧いただけます。イベントにお越しの際は、オンサイト AEC チームとのアポイントメントをお取りください。

最新情報を受け取るには、ご登録ください。

 

Unity Reflect についての最新情報を入手

2019年6月5日 カテゴリ: Industry | 5 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

取り上げているトピック