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Unity Reflect の一般公開が今秋に迫っています。本記事では、この製品のデフォルトでの使用例と、独自に作り直して使用する例の両方をおおまかにご紹介します。

Unity は最近、AEC(建築設計、エンジニアリング、建設)向けの新製品「Unity Reflect」を公開しました(現時点では一部のお客様のみへの限定公開となっております)。Unity Reflect についてご存知なかった方や、もう一度どんなものか確認したい方は、こちらの動画をご覧ください。

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先日のブログ記事で、Unity Reflect の機能する仕組みをご紹介し、本製品に関する最も良くある質問にお答えしました。今回の記事では、本製品の多様な使用方法とカスタマイズ方法をご紹介します。

 

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Unity Reflect をそのまま使用する

Unity Reflect を使用するには、サポートされているアプリケーション(Revit や SketchUp など)のどれかを皆様の会社ですでに使用している必要があります。Unity は Autodesk および Trimble と協力して、データ準備をワンステップで可能にするネイティブプラグインを作成しました。複数の BIM/CAD データセットをワンクリックで統合し、リアルタイム 3D 用に最適化することができます。(初回リリース時にサポートされるのは Revit と SketchUp のみですが、ここで終わることはありません。Unity Reflect には今後さらに多数のサードパーティ製デザインアプリケーションへのサポートを追加していく予定です。)

Unity Reflect は、皆様が一日も早く「没入型のインタラクティブなデザインレビュー」を実際に実現できるようにサポートします。以下ではまず、本製品をそのまま使用して、デザイン関連の意思決定をより効率的に行うための 3 つの方法をご紹介します。

プロジェクトの状態をレビューし、関係者のフィードバックを集める

Unity Reflect は、入札を勝ち取りたい時、内部的な合意を目指す時、顧客の承認を求める時など、デザインレビューのすべての段階で使用できます。技術的スキルのレベルに関わらず、すべての関係者がサポートされている様々なデバイスで同時にリアルタイム 3D モデルのレビューを行えます。

高度な技術的スキルを持たない関係者(プロジェクトの所有者など)の方は、タブレットを使って卓上型の拡張現実(AR)体験を作成したり、(2D の見取り図や PDF の静止画像を見せる代わりに)VR ヘッドセットで真に没入できるレビューを行ったりすることが可能です。高度な技術的スキルを持つ関係者(建築家、建築設計者、エンジニアなど)の方は、複数の BIM/CAD データセットを結合させる Unity Reflect の機能を利用することで、皆が同じ認識を共有するようにし、後に起こり得る間違いを回避することができます。

デザインの変更と確認をリアルタイムで行う

Unity Reflect の機能はビジュアライゼーションだけではありません。レンダリングが Revit や SketchUp とリアルタイムに同期されているので、お使いのデザインアプリケーションで変更([例]窓や扉の移動や追加)を行い、その更新を VR などのデバイスで即座に確認することができます。

つまり、アイデアやフィードバックの実装を、何日も(あるいは何週間も)待つことなくリアルタイムで行うことが可能になったのです。これにより、レビュー会議から修正が実装されるまでの無駄な時間が削減され、結果的にプロジェクトを予定より早く進めやすくなります。

必要な部分のみをレビューする

Unity Reflect は、Revit や SketchUp からジオメトリデータを取り込むだけでなく、メタデータも保存します。ビルトインの BIM フィルタリング機能を使用すれば、各種サブシステム([例]機械系統、電気系統、配管系統など)を分離して、レビューしたい要素だけに焦点を当てることが可能です。

Unity Reflect を基盤にカスタム開発する

インタラクティブコンテンツの開発の民主化は、Unity の DNA の中核です。したがって、Unity Reflect は最初から拡張を考慮して設計されています。皆様のチームに Unity をお使いの開発者の方がいらっしゃれば、フェデレートされたデータセットを Unity に取り込んでエンドユーザー体験をカスタム作成してもらうことも可能です。その方法は以下の通りです。

ビューワーやアプリケーションをカスタム構築する

Unity Reflect はソースコードへのアクセスが可能な参照アプリケーションなので、エディターを使用して、本製品を基盤にビューワーやアプリケーションを構築していただくことができます。例えば、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)をカスタマイズして顧客のロゴとプロジェクトのタイトルを含めるような単純な事から、完全に新しい高品質な体験の作成まで、すべてカバーできます。

あるいはこれよりさらに複雑な、データのビジュアライゼーションやシミュレーションが必要となるカスタマイズも可能です。例えば、ベータ版プログラムに参加されたユーザー様の中には、建築のプロセスを通して建物の構成要素をモニタリングする状態トラッキング用アプリケーションを開発した方や、デザインの音響的影響を理解するために VR 用の音響シミュレーションおよびビジュアライゼーションツールを構築された方がいらっしゃいます。どのような問題に取り組まれる場合でも、Unity Reflect が、差別化された体験の提供と問題の解決をサポートします。

デザインレビュー体験の質を向上する

多くのユースケースにおいては、Unity Reflect の提供するレンダリングの品質は、プロジェクトのレビューを行うために十分過ぎるほどです。しかし、例えば入札を勝ち取りたい場合や、顧客によるレビューに使用したい場合など、目的によっては、よりブラッシュアップされたモデルを提供するために Unity を使用するのが良いこともあります。

例えば、プロジェクトの周囲の現実世界の環境を見せるために追加的な BIM あるいは CAD データを加えたり、床や家具の各種素材を順番に切り替えられる設定オプションを追加したりなども考えられます。ビジュアライゼーションをことさらに美しく仕上げたりウォークスルーの映像の忠実度を高くしなければならないプロジェクトでは、Unity の多種多様な機能を活用してフォトリアリスティックな環境を作成することができます。

AR・VR 装着型デバイスでデザインレビューの没入感を向上させる

Unity Reflect が初回リリースの時点でサポートするのは、iOS デバイス(AR 機能を含む)、デスクトップ(Mac および PC)、そして HTC Vive です。他のプラットフォームやデバイスにプロジェクトを拡張したい場合は、プロジェクトをエディターに取り込み、エディターの機能を使用して 25 種類以上のプラットフォーム(Android、Microsoft HoloLens、Oculus、GearVR、Google Daydream、その他多数)へデプロイすることも可能ですのでご安心ください。将来的にはネイティブプラットフォームの Unity Reflect へのサポートも徐々に追加され、エディターを迂回してこれらのプラットフォームでプロジェクトのレビューが行えるようになる予定です。

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以上、カスタマイズも含め、創造力に富んだ Unity Reflect の使用例をいくつかご紹介しましたが、これは氷山の一角に過ぎません。来月は、ベータ版プログラムの参加者による実際の Unity Reflect の使用例をご紹介します。ぜひ以下のリンクよりメーリングリストにご登録のうえ、今後の Unity Reflect に関するニュースをいち早くお受け取りください。

 

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2019年8月26日 カテゴリ: Engine & platform | 5 分 で読めます

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