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Unity Reflect で設計と建設をシームレスにつなげよう

2019年9月25日 カテゴリ: Industry | 4 分 で読めます
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Unity の AEC(建築設計・エンジニアリング・建設)向け新製品「Unity Reflect」を実際に使用した初めてのプロジェクトをご紹介します。受賞歴のある建設会社である SHoP Architects によって設計された居住用タワー建築「9 DeKalb」は、ブルックリンで最も高い建築物となる予定です。このランドマークプロジェクトにおいて、関係者間のコミュニケーションと建設プランニングをスピードアップさせているのが Unity Reflect です。

6 月に Unity Reflect の発表を行って以降、本ブログにて、本製品の仕組みよくある質問へのご回答、そして(Unity スキルレベルの高低に関わらず)様々なチームがどのように本製品を使用できるかをご紹介してきました。本記事では、早期アクセス権をお持ちの顧客の皆様が Unity Reflect を実際にどのように活用されているかをご紹介します。

Unite Copenhagen では SHoP Architects のインタラクティブ・ビジュアライゼーションチームから Adam Chernick 氏と Christopher Morse 氏をお招きし、彼らの Unity Reflect の使用体験と、本製品が業界にもたらし得る変化の可能性についてお話いただきました。SHoP がどのように Unity Reflect を使用して、BIM からのリアルタイム 3D ビジュアライゼーションの素早い作成、そして AR・VR カスタムアプリケーションの素早い作成を行ったか、その詳細を学びたい方は、ぜひこの先をお読みください。

今後 SHoP Architects をお招きして開催される予定のウェビナー『Accelerating Communication in AEC with Unity Reflect』への参加登録もお待ちしています。

 

ウェビナーに参加登録する

BIM からリアルタイム 3D への変換 ― 何週間も掛かった作業がワンクリックに

3ds Max でレンダーされた 9 Dekalb Avenue ― 完成時にはブルックリンで最も高い(1066 フィート)建造物となる予定です。[画像提供:SHoP Architects]

SHoP は、(上の画像でご覧いただける)9 DeKalb だけでなくすべてのプロジェクトにおいて、正確なドキュメンテーションと建設管理プロセスによる建設時間の削減に努めています。SHoP チームは Unity Reflect を使用して設計と建設のシームレスな連携を実現しており、これが費用の節約、ミスの削減、建設現場の安全性の向上に繋がっています。

SHoP のワークフローは、Unity Reflect を(そのまま)使用したことによって即座に改善されました。それまで、BIM で作成したデータのリアルタイム 3D 体験への転送は同社における大きな課題でした。「良い方法がなかった」と Chris 氏と Adam 氏は言います。BIM とジオメトリのデータセットを別々にインポートする所から、CSV ファイルを Unity に取り込む所まで、理想的とは言えない色々な手段を(継ぎはぎ細工のように)組み合わせて、何週間も掛けて対応するしかなかったのです。

しかしこの問題は、Unity Reflect の導入により Autodesk Revit からリアルタイム 3D へワンクリックでデータが取り込めるようになったことで、一夜にして解決されました。Unity Reflect は、3D 設計図をリアルタイム 3D 用に変換するのに掛かる時間を数週間から数秒間に短縮し、(ビジネスにとって最も重要な)設計と建設の完成度の追及において SHoP チームの大きな力となっています。

Unity Reflect を基盤にカスタム開発する

Unity Reflect を使用するに当たってコーディングのスキルは一切必要ないため、すべてのデザイナーの皆様にお使いいただけます。本製品は柔軟性も備えており、Adam 氏・Chris 氏のような Unity 開発者であれば、Unity エディターを使用してプロジェクトのカスタマイズを行うことも可能です。SHoP チームは Unity Reflect の仕組みを活用して BIM データから複数のインタラクティブアプリケーションを作成し、これにより各関係者が、設計に関してより良い意思決定を行うことができました。彼らがどんなものを作成したかご覧ください。

VR による音響のシミュレーションとビジュアライゼーション

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設計において音響は後回しにされがちな要素です。やっと音響分析が行われる段階になっても、その情報は Excel ファイルなどの、解釈が困難な形式で提供されます。

SHoP は Unity Reflect によって、音響を 9 DeKalb のプロジェクトプランニングの中核要素として扱うことができました。Unity Reflect はデータフェデレーションのプロセス中にメタデータを保持するので、BIM モデル内の埋め込みデータを使って、特定の場所の音響的特性を VR 内で示すことができました。SHoP は(デフォルトのままの)Unity Reflect と互換性を持つ初めての VR ヘッドセットのひとつである HTC Vive を使用してこのシミュレーションを行い、これによって、設計の音響的影響を包括的に理解した上で好ましい音響環境を作るための適切な調整を行うことが可能となりました。

iOS アプリケーション ― AR での状態トラッキング

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Adam 氏と Chris 氏はタワー外壁のガラスパネル用に単純な状態トラッキング用アプリケーションを作成し、高度なビジュアライゼーションですべての関係者がプロジェクトの進捗を分かりやすく把握できるようにしました。技術的なスキルレベルに関わらず、すべての関係者がこのビューワーにアクセスし、タワーのモデルにランタイムでインタラクトできるので、SHoP 社内だけでなく各パートナー企業も含めたプロジェクト全体で、進捗に関する情報を民主的に共有することが可能となりました。

iOS アプリケーション ― AR を使った「現場で使える」建設ドキュメント

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SHoP はこのほかに、タワーの実際の建設現場で使用できる AR アプリケーションを BIM モデルに基づいて構築しました。上の動画でご覧いただけるように、AR によって、現場の技術者が、現場で進行中の建設プロジェクトの上に SHoP の設計図を重ねたり、(正確な位置情報の登録された)Revit の建設ドキュメントを現場で重ね合わせたりすることができます。現場のチームは、何千枚もの紙の建設書類や PDF を延々とめくる必要がありません。設計の欠陥を早期に発見して効率的に仕事を進めるために必要な情報にすぐにアクセスすることができるのです。

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Unity Reflect が皆様のプロジェクトにどのようなメリットをもたらし得るか、より詳しくお知りになりたい方は、今後開催予定のウェビナーをぜひご利用ください。Unity Reflect は、今年の 11 月に入手可能となる予定です。ぜひメーリングリストにご登録のうえ、公開が目前に迫る本製品に関する最新情報をお受け取りください。

 

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2019年9月25日 カテゴリ: Industry | 4 分 で読めます

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