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2019.2 として PiXYZ STUDIO と PiXYZ PLUGINがリリースとなり、既にご購入いただいている方も、新規の方もご利用いただけるようになりました。これにより、基本的な部分では新機能とも言える重要な更新が行われております。このさらに洗練された結果として、PiXYZ はより広い範囲でユースケースを適用できるようになり、点群(PointCloud)とネイティブメッシュデータで始めることができるワークフローへのサポートを提供いたします。

ご存じない方もおられると思いますが、 業界最高水準のソリューションを提供する Unity と PiXYZ の提携により、Unity ではリアルタイムな体験を創造するための大きな CAD データや、メッシュ、点群モデルを簡単にインポート、そして最適化も行えるようになりました。個人開発から企業規模の開発まで、Unity をご利用いただいている方は、PiXYZ を使用することで、リアルタイムな開発で広く使用されているデザインツールのほとんどを事実上データとして取り扱うことができるようになります。

2019.2 において最も大きく変わった部分と言えば、PiXYZ PLUGIN for Unity を用いて、点群を Unity にインポートできるようになったことです。点群の取り扱いも PiXYZ STUDIO において、さらに手厚くなり、点群をプロキシメッシュへ変換できるようにもなっております。STUDIO 2019.2 ではさらにもっと機能が追加されており、複数のシーンに分割されてしまった大規模なモデルを扱っていても、かなり負担なく作業を行うことが可能となる新ツールも加わりました。また、PiXYZ はいわゆる 「Decimate to Target」のアルゴリズムについても拡張と改良を行い、モデルに対するポリゴンのカウントを削減する処理を短縮しました。いつものこととなってしまいますが、新しい部分は他にもたくさんあります。さらにご理解いただくためにも、引き続きお読みいただければ幸いです。

詳細については、最新のドキュメントページと合わせて PiXYZ STUDIO および PiXYZ PLUGIN の What's New(新機能)ページをご参照ください。

点の表す道標

PiXYZ PLUGIN for Unity では、E57、PTX および PTS ファイル形式の点群をインポートできるようになりました。STUDIO にはこの機能はあったものの、その点群データを Unity へ取り込むことはできませんでしたが、今は互換性のある点群フォーマットからデータを直接インポートしたり、それか点群データを含む STUDIO からネイティブ PiXYZ(.pxz)ファイルをインポートするだけで、簡単に取り込めます。インポートの拡張機能は点群だけに留まりません。PLUGIN では、glTF と GLB(glTF のバイナリ形式)ファイルでも Unity にインポートすることが可能になっています。さらに、FBX や OBJ のインポートされたファイル形式であれば頂点カラー情報を保持することもできてしまいます。Autodesk VRED からのデータのインポートも改善されました。これは、言うなれば VRED から B-Rep ジオメトリをエクスポートして、Unity で使用するデータをテッセレーションするために PiXYZ を使用できるようになった…ということです。

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データが Unity に取り込まれると、Toolbox と Rule Engine が改善されたことにより、PLUGIN はリアルタイムに最適化するツールをこれまで以上にに多く提供することができます。STUDIO では以前使用可能であった Decimate to Target コマンドのオプションが PLUGIN で使えるようになり、メッシュの間引きを高速かつ効率的に行う新しいアルゴリズムを使用することで目標となる削減率を達成します。点群はリトポロジ化およびテクスチャのベイク処理で使えるようになりました。ユーザーパラメータに基づくカスタムアクションについては、レンジに基づき条件付きで実行できるようになっています。既存のオブジェクトの置換を行う際には、スケールと回転に加えた調整が保持され、ジオメトリの置換に自動的で適用されるようになりました。Rule Engine においては、新しいルールを挿入すれば良くなり、既存のルールのセット変更がより簡単になりました。もうひとつ、注目の改良点があります。Rule Engine がランタイムで使用できるようになりました!

その他にも、数々の改善が生産性とスピードを向上させることを目的として行われていますが、それらは「ヘッドレスモードやインタラクティブな状態でファイルのインポートをどう行うか」という所に主眼が置かれています。PiXYZ は今やほとんど例外処理が発生することは無く、例外となるような部分の扱いについても改善されています。デフォルトの設定まわりについても、ベストプラクティスと上手く合致するようにされています(例えば、「面の向きを変える」というオプションがデフォルトで既に選択されている状態になっているなどがあります)。

より大規模に効率良く

PiXYZ STUDIO の最も顕著な変更は、大型で複雑なモデルの作業を行うことにまつわる部分です。新しい Isolate 機能を使用すると、ユーザーはより大型なモデルのサブセットをシーン全体とは別で、可視化した上で処理することができるようになります。これにより、複雑なモデルのオブジェクトを分けて、関連する部分を並行して作業することが容易に行えるようになりました。もちろん、分割されたものは通常、再結合し、STUDIO において複数の PiXYZ(.pxz)ファイルが完全なシーンへ戻るようにマージできるようサポートする必要があります。また、複雑なモデルが変数についての情報を保持していることはよくあることで、STUDIO は変数についても作成だけでなく編集もサポートするようになりました。オブジェクトとインスタンスにおいての位置、見え方、マテリアルの割り当てにおける違いを、さまざまなシーンのステータスで表現できるようになりました。

大型アセンブリのパーツを分割する改善されたワークフロー

STUDIO 2019.2 では、生産性に関係する改善も多く加えられています。「取り消し/やり直し」の操作は 2019.1 で取り入れられ、この度 2019.2 では履歴パネルが改良され、一連の操作において特定のステップにロールバックまたはロールフォワードするのがとても簡単になりました。その他の生産性を向上させる新機能として「Orient from View」では、ユーザーがビューポートカメラと反対側を向いている状態で目に見える形(オクルージョンカリング非設定時)のポリゴン数を自動的に検出し、方向を変えることができるようになりました。

ビューポート内の三角形の自動方向付け

STUDIO では、点群とメッシュの操作関連についてもさらに数々の改善点を目にすることになります。点群データは容量も大きく、非常に重くなることがあります。しかしそうなってしまうと、データの取り込み作業が難しくなります。新しい「 Voxelize Point Cloud」機能を使用すれば、単一の点群データを複数の点群データへと簡単に分けることができ、作業が段違いにやりやすくなります。加えて、「Proxy Mesh Point Cloud」機能では、自動的に点群データからプロキシメッシュを作成できます。この機能を使えば、リアリティキャプチャに基づく特定の業界のワークフローが劇的に簡素化することを、お約束します。もしやお待ちかねかもしれませんが、PLUGIN に搭載された同じ Decimate to Target の改良も STUDIO に加えられ、処理が高速化されています。2019.2 において、最終的なメッシュ関連の変更は、改良された Remove Holes のアルゴリズムとなりました。

メッシュのボクセル化および変換用の新しい点群ワークフロー<span style="font-size: 16px;"> </span>

いくつかインポートの改良が加えられ STUDIO 2019.2 が完成しましたが、PLUGIN でその点は反映されています。B-Rep データも含める形で、 Autodesk VRED モデルを STUDIO にインポートできるようになりました。今回から STUDIO では FBX と OBJ からインポートされたオブジェクトの頂点カラー情報は保持されるようになったので、新規の「Vertex Color」でのオーバーライドマテリアルとして、ビューポート内で描画することができます。加えて、今回 STUDIO では JT インポート(およびエクスポート)の改良だけでなく、 ソースファイルで使用されているユニット単位でのインポートを基礎とする方法で、CAD ジオメトリのインポート時の精度も改善されております。

最後に STUDIO 2019.2 では、ユーザーの生産性や利便性を向上させるための変更が数点追加されました。いくつか新機能(検索/置換、タブ管理や、外部スクリプトの自動リロード、そして関数にポインターを合わせると、その関数のパラメーターが表示される機能など)のおかげで、「Scripting Editor」上での Python スクリプトの作成も編集も、以前よりもずっと簡単になりました。Inspector のユーザーインターフェイスも改善され、情報が読み取りやすくなり、作業時に扱う様々なプロトタイプへのオカレンスのアクセス(Occurrence Prototypes)も容易になりました。

PiXYZ Plugin 2019.2 は Unity 2018.3 以降と互換性があります。これまでのプロダクトのうち、既存の PiXYZ 購入者の方の場合、必要となるのは PiXYZ ウェブサイトから最新バージョンをダウンロードしてインストールするだけです。PiXYZ を初めてご利用になる場合は、Unity の PiXYZ ページ にアクセスして、無料トライアルをリクエストしていただくか、サブスクリプションをご購入ください。

2019年12月5日 カテゴリ: Engine & platform | 6 分 で読めます

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