街中にゲームのキャラクターを登場させたり、コスチュームフィルターを使って Snapchat のセルフィーを飾ったりと、AR 体験は私たちの日常生活の一部になりつつあります。しかし、拡張現実は単なるエンターテイメントではありません。ブランド各社も本気で取り組み始めており、現在、物理的な製品、実世界のロケーション、または豊富な知的財産を持つ企業は、有用で魅力的な、そして何よりもリアルな消費者体験を創造するための説得力のある方法として、AR について研究を進めています。
しかし、現実には、ユーザーの環境、デバイス、技術的な専門知識、ロケーション、身体的な能力などをコントロールすることはできません(予測することもできません)。そのため、これらの課題がある環境で、安定して機能する体験を構築することは信じられないほど難しいのです。
没入型体験の第一人者であり、Unity MARS の顧客でもある Sugar Creative は、そうした側面のすべてを見てきました。そこで、同社のイギリスのスタジオと連携して、「From Imagination to Reality」と題したウェビナーを開催する運びとなりました。
Unity の技術チームと BD チームから選りすぐった XR の専門家が「Dr. Seuss’s ABC–An Amazing AR Alphabet!」をはじめ、数多くの拡張現実体験を手掛ける Sugar Creative のリードクリエイティブディレクター兼スタジオディレクターである Will Humphrey 氏を招いてお話を伺います。
このウェビナーはオンデマンド形式での配信です。内容は以下の通りです。
- ビジネスにおける AR の重要性の高まり
- 真に自然に感じる体験への挑戦
- 技術のハードルを乗り越えて創造性と開発時間を得る
クリエイティブスタジオや代理店の方が AR 開発で現実世界の課題に直面している場合は、ウェビナーで取り上げられた以下の主要なトピックをチェックしてみてください。
研究が始められた産業向け AR シナリオ
- エンターテインメント – 既存のメディア資産に命を吹き込み、インタラクティブ性と遊びの要素を加えて、単に物語を語るだけでなく、ユーザーが物語を体験するようにする
- 建設 – BIM データを取り込んで視覚的な空間に移動させ、生データとシミュレーションを取り入れる方法としてのデジタルツイニング
- 製品開発 – 製品の使用方法を可視化し、その使用方法を検討し、製品のストーリー性を取り入れ、製品の創造に至るまでの過程を追う
- 教育 – これまでアクセスできなかった新しい地平を学習者に提示する。例えば、肉眼では見ることのできない細胞レベルの小さなコンテンツを、身近な場所に置いて文脈を与える
- 医療 – 患者との関係を構築し、患者に診断結果を意味のある文脈で説明する
COVID-19 の大流行が AR の可能性に与える影響
COVID-19 の感染が世界中に広がったことで、特定の場所にアクセスできない、あるいは物理的に移動することができない人々のために、アクセスしやすい体験を提供することの必要性が強調されています。WIll は、世界が現在の状況からやがて回復したとしても、人々が望む場所に簡単に移動できるようになるわけではないことを私たちに思い出させてくれます。Will によれば「つまり問題は『なぜそこに移動できないのか』あるいは『なぜ私はその体験ができないのか』であるということ」です。これは、体験を提供するブランドや代理店は、実際のところ、市場の拡大を目の当たりにすることになる、ということです。
さらに Will によると、企業やアトラクションは、地方に在住していて現地での公演やショー、展示会、その他の会場に行くことがなかなかできない層がいることに気付いていて、今では、こうした顧客が元々居る場所から動かずに体験を提供することができるようになっているということです。
没入型アプリが環境に溶け込んでいると感じさせる要素は何か
- デバイスの機能 – プラットフォームはすべて異なるので、体験を開発する側はすべての技術プラットフォームを考慮に入れなければならない
- 現実世界 – AR アプリには、それが使われる環境を解釈することが強く期待される。組み込まれた知識を含む周りの環境を「認識」する必要がある
- 個別の利用者 – 最も重要なことは、人々がどのような能力を持っているか、どんな障がいを持っているか、利用者はそれぞれどのように違うのか、ということ
インテリジェントなARを作るとは「これらの違いを橋渡しして、私たちみんなが同じ体験ができるようにすることだ」と Will は言います。

画像提供:Sugar Creative
インテリジェントな ARとは
要約すると、Unity MARS のインテリジェントな AR 機能とは、開発者が実世界の情報を取り込み、物理的な環境とデジタル体験の架け橋となるような方法で空間データを使用することを可能にするものということです。
このようにデータを使い、スケールや、奥行きや距離のような寸法のことを考慮に入れつつ、仮想世界のアセットを周囲の面、壁、床、オブジェクト、部屋に組み込んでいきます(ウェビナーでは「Dr. Seuss’s ABC」アプリの「hide and seek(かくれんぼ)」ゲームを使って説明します)。
また、すべてのプラットフォームにデプロイすることなく、シミュレートされた環境でのテストが容易に行えるようにして、拡張体験のオーサリングにおける最も大きな課題の 1 つを解決し、開発と設計のための時間を増やすことができるようにします。
拡張現実と他のクリエイティブメディアとの相違点
ほとんどのクリエイターは、映画でもアートでもパフォーマンスでも、自分たちがどのように体験されるかを知った上で物語を語ると Will は言います。拡張現実というメディアではしかし、クリエイターや作家は、それがどのように体験されるかについて手がかりを持ちません。
「私たちは世界を構築するための材料を提供することができますが、その後はユーザーが自分の置かれている物理的な環境、デバイスの使い方、そしてユーザー個人の能力に基づいて、ユーザー自身が世界を構築することになります。ユーザーごとに体験するものは異なってくるでしょう」と Will は言います。
ウェビナーを視聴する
オンデマンドウェビナー「From Imagination to Reality」を視聴して、インテリジェントなツールを使って AR 体験の課題を解決する方法を学びましょう。
Unity を使って拡張された体験をレベルアップする方法については、Unity のソリューションページをご覧ください。
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13 replies on “AR プロジェクトを想像から現実へ”
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AR enhances situation and offers perceptually enriches experience.
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