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Virbela と Agora を使ってバーチャルワールドを構築する

2020年12月17日 カテゴリ: ゲーム | 4 分 で読めます
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Virbela 社は、人々が仕事をしたり、学んだり、出会ったりできるデジタル環境を構築しています。Virbela 社がどのようにして Unity と Agora SDK を使い、没入感のある 3D バーチャル体験を構築しているのかをご紹介します。

Virbela 社は、人々がつながるための没入型の 3D 常時接続型の世界を創造します。彼らのアイデアは、オフィスやキャンパス、イベントの場などに居るのと同じように、人々をデジタルで結びつけることです。Virbela プラットフォームは、1 つのインスタンスで数千人の同時ユーザーをサポートすることができます。このプラットフォームは、iOS、Android、デスクトップ、バーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットでアクセスすることができます。Virbela 社のチームに話を聞き、Unity を使用してプラットフォームを構築し、Unity の検証済みソリューションパートナー(VSP)である Agora 社の技術を活用している様子を聞いてきました。

最高クラスのバーチャル体験を作る

Virbela 社は、2012 年にカリフォルニア大学サンディエゴ校の Experimental Game Lab で、彼らのプラットフォームを組み合わせることを始めました。没入型で印象的なバーチャルキャンパスを構築するというコンセプトの証明としてスタートしました。

当初は、C++を使った内製エンジンでプラットフォームを構築することを決意していました。しかし、開発が進むにつれ、この小さなチームは Unity に切り替えることにしました。彼らが OpenSim や独自エンジンの構築などの代替手段ではなく、Unity を選択したのは、Unity がクロスプラットフォームのサポート、ラピッドプロトタイピング、C# によるスクリプティング機能を提供しており、必要なツールを構築するという技術的な詳細に頭を悩ませるよりも、バーチャルワールドのアイデアをより簡単に実現させることができると見たためです。

Virbela 社のチームは、Unity の既存のエコシステムと Unity アセットストアを利用して、初期の協働的なビジネスに必要な、重要なサブシステムを通常考えられるよりも素早く統合することができました。バージョン 1 として出したバーチャルワールドでは、リアルタイムのマルチプレイヤーゲームサーバー、ボイスチャットとテキストチャット、組み込みの Web ブラウザ、カスタマイズ可能なアバター、そして他のユーザーとのコラボレーションを可能にする 3D 環境が必要でした。

Virbela 社は、大規模な会議に対応するために、1 つのバーチャル空間で可能な限り多くのユーザーをサポートするように努めています。ユーザーの帯域幅の使用量を可能な限り抑えつつ、音声(そして現在は動画)のトラフィックを優先させることが、これらの取り組みにおいて重要なこととなっています。また、Virbela チームは、クライアント側のレンダリングを最適化するために Unity プロファイラーを活用しました。最後に、Virbela 社は最近、Unity VSP である Agora 社のリアルタイムエンゲージメント(RTE)プラットフォームを採用し、動画や画面の共有を行う際の帯域幅とレイテンシをさらに削減しました。

バーチャルワールドでつながる

当初、Virbela 社は大学生向けに、学術的なコンペティションの期間中、バーチャルワールドに集まることのできるシステムを提供しようとしていました。2015 年には、同社はブローカーを Virbela プラットフォーム上のプライベートキャンパスを介してブローカーをつなげるデジタルファーストな不動産会社である、 eXp Reality 社の協力のもと、不動産へとその活動の範囲を広げました。eXp Reality 社は、2018 年に Virbela 社を買収し、先月には 35 を超える国々から 12,000 組以上の参加者を集める業界最大の不動産イベント EXPCON 2020 を開催しました。EXPCON 2020 は期待以上の盛況となっただけでなく、Virbela のキャンパスに 2,900 人以上が同時に接続したことにより、同プラットフォームが扱った同時ユーザー数の記録を塗り替えました。

 

現在も人々は屋内にこもって過ごすことを余儀なくされていますが、この状況はバーチャルイベントに対する大きな需要を創り出しました。イベントをオンライン開催しようと考える企業が増えている中で、イベント主催者が、参加者が 3D アバターを作成してカスタマイズでき、いろいろな会場を動き回ることができ、他の参加者と現実世界と同じようにつながることができるバーチャル展示会のホールを制作するために、Virbela 社の専門知識は役立っています。Virbela 社は、レイテンシの低下とパフォーマンスに注力していますが、このことが、同社の提供する体験を他のバーチャルイベントプラットフォームのそれと比べて、より現実世界における体験に近いものにしている要因となっています。

Virbela は、その最初のユースケースから遠く離れて迷走することなく、オンラインの教室を形作るために役立とうとし続けています。ビデオ会議では参加者を惹きつける力が不足することがしばしばありますが、Virbela はジェスチャー、プレゼンテーションボード、ブレイクアウトグループなど、より現実の教室に近い体験をもたらす要素を取り入れ、参加者をより強く惹きつけられるようにしています。

Agora で Virbela のビデオを作る方法

2020 年に、Virbela 社のチームは Agora SDK を導入し、同社のプラットフォームにビデオチャット(ウェブカム)と画面共有の機能を追加しました。Virbela 社が Agora の導入を決めた理由は、その導入によりレイテンシ、パケット損失、および帯域福の管理から、推量を排除することができたからです。Agora の SDK は Virbela 社のチームの手元にすでにあったプラットフォームの Unity ビルドに簡単に組み込むことができるものでした。その上、Agora はセキュリティも提供しており、これは Virbela から悪意のあるアクターを排除し、センシティブな情報を保護するために役立ちました。

集まるための場としてのバーチャルワールド

Virbela はアカデミックな背景のもと、2012 年に概念実証としてスタートしました。現在、チームは 100 人を超える従業員を抱えるまでに成長し、さらなる人材の採用も行っています。

 

Virbela の詳細を見る

 

Unity と Agora を使うことで、Virbela は複雑なバーチャルワールドを形にすることができました。イベント、教室、仕事の未来が、現実とデジタルの要素を組み合わせたようなものだとすれば、Virbela のようなプラットフォームがまさにその場として機能し、また、そのようなプラットフォームは時間とともに、さらなる改良と進化を続けていくに違いありません。

 

Agora SDK を Unity アセットストアで入手する

2020年12月17日 カテゴリ: ゲーム | 4 分 で読めます

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