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Unity for Humanity 2020 助成プログラムに対し、社会に良い影響を与えるさまざまなプロジェクトからの応募があり、応募総数は 250 件を超えました。このプログラムに採択されたプロジェクトには、2 万 5,000 ドルの資金と、Unity によるメンターシップや技術サポートが提供されます。本記事では、このプログラムの詳細と、採択された 5 つのプロジェクトをご紹介します。

世界中のクリエイターが、Unity を使って、社会に良い影響を与える力強いイノベーションを日々生み出しています。Unity for Humanity プログラムは、この重要な活動を強化・推進し、様々なクリエイター向けのプログラムを通じて、世界を変えるリアルタイム 3D(RT3D)イノベーションをより多く生み出すことを目的としています。

2020 年 10 月、社会に良い影響を与える「Made with Unity」プロジェクトの募集を開始したところ、250 件を超える応募がありました。部門横断的なチームが各プロジェクトを慎重に検討し、以下の基準で評価しました。 1)多様な背景、経験、考え方を包括的に表現していること、2)起こそうとしている社会的な影響と、行動への呼びかけの成果が測定可能であること、3)Unity を創造性ある方法で使っていること、4)開発と展開の計画が実行可能なものであること。

リアルタイム 3D を使って私たちと世界中の社会とをより深く結びつけ、世界を少し違った視点で見られるような活動をしている Unity クリエイターに対し、今回は初の試みとして、1 件だけではなく 5 件のプロジェクトに対し助成を行うこととしました。私たちに世界をより良い場所にするためのインスピレーションを与えてくれるチェンジメーカーたちが、自分たちの物語を広めるための活動をサポートできることを光栄に思います。

次回の Unity for Humanity による助成は、環境問題に焦点を当てたプロジェクトを対象として、4 月 22 日(アースデイ)に応募受付を開始します。Social Impact メーリングリストにご登録いただくと、次回の助成への応募要項のほか、Unity for Humanity の他のプログラムや活動機会についての最新情報を入手することができます。ここから後は、多数の応募者の中から選ばれた 5 件のプロジェクトをご紹介します。

Ahi Kā Rangers

『Ahi Kā Rangers』は、マオリ族(ニュージーランドの先住民族)のチームが中心となって開発した環境問題をテーマとしたモバイルゲームで、地球のために行動する人を増やすことを目的としています。マオリ族のコミュニティの枠組みを利用して、環境の持続可能性についての意識を高め、科学リテラシーと協調性を高めることを目指しています。

このゲームでは、プレイヤーはバイオームを管理し、その育成や維持に必要なことを学びながら、現実のシナリオを進めていきます。プレイヤーは、ミッションを通じて他の人を助けたり、生のデータを収集するミッションに参加して、重要な科学的研究に貢献することができます。『Ahi Kā Rangers』は、世界の人々を啓蒙し、世界を根本的に変えることを目指しています。『Ahi Kā Rangers』の詳細情報はこちらでご覧ください。

Dot’s Home

『Dot’s Home』は、デトロイトの祖母の家に住む若い黒人の女性が、家族の歴史を辿りながら、差別、都市の再開発、ジェントリフィケーションの中で、人種、場所、そして自分の家についての困難な選択を迫られる場面を描いています。

『Dot’s Home』は、人種差別と排除的な行動によって分断された都市を作り出す歴史的パターンをなくすための政策を推進し、またその目的で活動している団体を紹介しています。制作者は『Dot’s Home』を、入居者の権利、家賃管理政策、住宅会社の人種間の平等に関する研修などを推進するためのツールと考えています。『Dot’s Home』は、ゲームの力を活用して、私たちの文化や社会を形作る物語を、より公平な未来を実現するものに変えていくことができることを示す刺激的な例です。『Dot’s Home』の詳細はこちらでご覧ください。

Future Aleppo

『Future Aleppo』は、戦争で破壊された家や街を再建する子供向けのインタラクティブな VR 体験です。この作品は、Mohammed Kteish 氏が、爆撃で破壊された自分の住む街を、落ちている瓦礫を使ってモデル化したことに着想を得ています。このイメージが Unity を使って完全没入型のインタラクティブな体験に変換され、バーチャル空間内に街の姿を保存し、東アレッポの市民に希望を与えています。この作品の制作者は現在、紛争地域や孤児院にいる他の若者たちと協力し、彼ら、彼女らに自分たちの街や家を建築してもらうことで、主体性を取り戻し、心の傷を癒す手助けをしています。『Future Aleppo』の詳細はこちらでご覧ください。

Our America

『Our America』は、アメリカで黒人として生きること、そして人種差別や暴力を防ぐことについてプレイヤーに伝えることを目的とした、ストーリー分岐を持つバーチャルリアリティ体験です。この作品では、父と息子のいつもの通勤時間が生死を分ける出会いに発展していく様子を通して、あからさまなものから一見気づかないようなものまで、さまざまな形で行われる人種差別を体験することができます。プレイヤーは、プレイ中に複数の選択肢を選ぶことができ、毎回違った視点から作品をプレイすることができます。

『Our America』は、人種差別、マイクロアグレッション、警察官による蛮行など、制作者の個人的な体験をモデルに、組織的に行われる人種差別のパターンの数多くに光を当て、不公平な状況下で傍観者とならず行動できるようにし、また集団としての理解を深めることを目的としています。『Our America』は、共感することについて教え、あらゆる人々を受け入れる未来に近づく機会を提供する素晴らしい例です。『Our America』の詳細はこちらでご覧ください。

SAMUDRA

最後にご紹介する『Samudra』は、環境問題に焦点を当てた、手描きイラストによる 2D パズルゲームで、汚染された海を旅する子供の冒険を描いています。プレイヤーは海中の生物と出会い、深海の世界を汚染している「地上の住人」の行動に関する真実を明らかにしていきます。

『Samudra』は、言語や聴覚による壁を越えてプレイできるように、意図的にダイアログを使わない形でデザインされています。製作者はこの取り組みを通じて、世界中の若い人たちを啓蒙し、行動を起こしてもらうことを目指しています。『Samudra』は、2025 年までにインドネシアでのプラスチック使用量を 70%に抑えるという、インドネシアの活動家団体とのコラボレーションの一環として、プラスチック廃棄物についての教育に特に力を入れています。『Samudra』は独創的なゲームであるだけでなく、環境保護活動のための教育・資金調達ツールでもあります。

助成対象に選ばれたクリエイターの皆様、おめでとうございます!また、2020 年の Unity for Humanity にご応募いただいた皆様に感謝いたします。4 月 22 日に募集を開始する、2021 年の Unity for Humanity による助成の詳細は、近日中に発表される予定です。また、Unity for Humanity「Rare Impact Challenge」の受賞者、新しい教育リソース、インタラクティブなワークショップなど、皆様にご参加いただける活動の情報も発表されます。クリエイターの皆様が、有意義な変化を起こすための Unity の使い方を新しく編み出すことを、私たちも楽しみにしています。