Search Unity

Unity は、10 万を超えるソースからデータを収集し、1 億 5000 万台を超える自動車に地図を配信している、世界有数の位置情報プラットフォーム企業 HERE Technologies と協力して、車内での体験を再構築します。HERE の 3D 都市データを活用し Unity で作成された新しいデモに示された、自動車向けの組込みヒューマンマシンインターフェース(HMI)の未来に対して Unity と HERE が共有するビジョンをご覧ください。

私たちは、すべてのスクリーン、そしてそのスクリーンと人々との関わり方に、リアルタイム 3D 技術が役立つ部分があると信じています。Unity のリアルタイム 3D は、バラバラになっていた HMI のデザインと開発のワークフローを 1 つにまとめ、自動車をはじめとした各種工業製品において、魅力的なビジュアルを持った没入感のある HMI 体験を作り出します。

私たちは、HMI 分野のエコシステムにいるプレイヤーとの連携を広げ、リアルタイム 3D 技術の力をあらゆる場所に広げ、クリエイターと消費者の両方に利益をもたらすことを目指しています。ElektrobitNXP Semiconductors に続いて、自動車業界に地図コンテンツと位置情報サービスを提供するリーディングカンパニー HERE Technologies とのコラボレーションが実現しました。

自動車のユーザー体験に関する両社共通のビジョンを示すために、未来的なワイドスクリーンの組み込み車載インフォテインメント(In-Vehicle Infotainment; IVI)システムのデモを公開します。このデモでは、HERE Premier 3D Cities データのサンフランシスコの 3D マップを Unity に統合することで、両社の技術を組み合わせることで発揮される能力を紹介しています。

このデモは、一般的な車載用システムオンチップ(SoC)である Qualcomm の Snapdragon SA8155 でテストされています。このプロトタイプは、自動車向け OEM メーカーが、3D 位置情報とダイナミックでハイエンドなデザイン機能を融合した、より没入感のあるインフォテインメントシステムを実現するためのヒントとなるものです。

HERE Technologies の最高製品責任者である Jorgen Behrens 氏は、「Unity とのコラボレーションの目的は、より刺激的なコクピット体験を求めるお客様の要望に応えることです。」と述べています。「Unity の堅牢な 3D レンダリングエンジンは、HERE の 3D 都市データ、ルートガイド、およびナビゲーションを印象的に見せ、ドライバーにリッチで没入感のあるダッシュボード上の体験を提供します。」

HMI における Unity の強み

現在の HMI 設計のワークフローには、非効率な点や問題点が多く存在します。従来のプロセスでは、まずデザイナーがコンセプトやガイドを作成し、それを離れた場所にいる部品供給メーカーの組み込みエンジニアが解釈します。OEM のデザインレビューの後、設計はデザイナーの手に戻ってさらにデザインレビューと変更が行われますが、1 サイクルに数日から数週間かかることもあります。相互運用性に限りがある複数のツールを使ってコラボレーションが行われるため、コンセプトの実装が不完全で非効率なものになり、グラフィックスのパフォーマンスも不十分になります。また、デザインコンセプトやビジュアルのうち、量産に入った時にも生き残っているのはごく一部です。

Unity のリアルタイム 3D は、より効率的な HMI ワークフローを可能にし、ユーザーインターフェース(UI)およびユーザー体験(UX)のデザインと開発を、1 つの一貫した体験としてまとめます。視覚に訴え、高いインタラクティブ性を持つコンセプト、モックアップ、および最終デザインを、ターゲットとなる HMI ハードウェア(チップセットとスクリーン)で実際に表示させた時と同じように表示し、動かすことができます。

このリアルタイムのワークフローにより、デザインチームとエンジニアリングチームは、迅速かつアジャイルな方法でコラボレーションを行い、初期のプロトタイプから最終製品の実装までシームレスに移行することができます。これまでは開発の過程でしなければならなかった数多くの妥協をすることなく、ビジョンをより早く現実のものとすることができます。

他のリアルタイム 3D エンジンと比較して Unity は実行時のスケーラビリティに優れており、デザイナーや HMI エンジニアは、HMI システムを 1 つ開発すればハイエンドとローエンドの両方の SoC に展開することができます。これにより、ある車種の複数のモデルを扱う際に、OEM メーカーは数百万ドルのコストを削減することが可能になります。

デモのメイキング

今回ご紹介したデモを作成するために、HERE のバーティカル製品部門で 3D コンセプトおよびプロトタイピングを担当するチームは、Unity の拡張性と Unity スクリプティング API を活用して Unity エディターをカスタムし、シンプルな構成のエディターを作成しました。Unity の魅力は、誰もが自分のチームの作業方法に合わせてカスタマイズできることです。今回のケースでは、HERE のチームは HMI の設計プロセスをより良くサポートするために Unity を再構成し、インスペクターやヒエラルキーの中で必要のないコンポーネントを削除して、デザインに焦点を当てたシンプルな UI とワークフローを構築しました。

HERE の 3D コンセプトおよびプロトタイピング担当チームは、コードを使わない HMI デザインのワークフローをサポートするために、Unity エディターのカスタムバージョンを作成した。

この概念実証デモを構築するために、HERE のチームは、使い慣れたコンテンツ制作ツールや Unity のプレハブを使って UI 要素を作成しました。チームは、HERE Premier 3D Cities のコンテンツを含む、すでに手元にあった素材を HMI デザインにドラッグアンドドロップするだけで利用することができました。また、ルート案内や天気などの HERE のロケーションデータや、ガソリンスタンドやレストランなどの Point-of-Interest(POI)表示のサンプルも統合しました。地図のコンテンツは、アニメーションさせられるオブジェクトや Unity のプレハブを使って統一したスタイルにまとめられ、ナビゲーションや状況把握のためのビュー、位置ベースのサービス(Location-based Services; LBS)などに使用されました。

デモにも登場したカスタマイズされた Unity エディターを使って、それまで Unity を使ったことがなかった HERE のデザイナーも問題なく Unity を使うことができました。同社のデザイナー陣は Unity を使って、UI のロジックやすべてのインタラクティブ要素、レンダリング、ビジュアルエフェクト、アニメーションなどを作成しました。

Unity の持つ柔軟性により、UI や 3D マップのビジュアル構成を複数のスタイルで作成し、時間帯によってインタラクティブに調整することも可能になりました。

また、Unity を使ったことで、ターゲットとなるディスプレイ上でデザインのパフォーマンスを継続的にテストし、調整を加えることで、デザインに素早く修正をかけ、洗練していくことができました。このような WYSIWYG(What You See is What You Get = 見たままを得られる)開発により、OEM チームが設計サイクルタイムを短縮し、開発コストを大幅に削減できることが示されました。

Unity エンジンの素晴らしいパワーと機能、そして HERE の豊富な車載グレードの位置情報データとサービスを組み合わせることで、HMI のデザインと開発の明るい未来が拓かれることでしょう。

HMI プロジェクトに Unity と HERE の技術を導入することについてさらに詳しく知りたい方は、Unity のエキスパートまでご連絡ください。

 

HMI 向け Unity のページを見る