私たちは、32 ビット版 Unity エディターを非推奨とし、最終的にサポートを終了する適切なタイミングについて、折にふれ考えてきました。 2 年前、64 ビット版エディターの登場によって、以前にあったリソースの制約とメモリー制限の問題へ対応のためにほとんどのユーザーが移行しました。ただし、まだ旧 32 ビット用のネイティブプラグインが存在するために、32 ビット版を使い続けている状態のユーザーもいます。 とはいえ、予想通り Windows の 32 ビット版で Unity が使用されているケースは他の OS に比べてかなり少なく、加えて過去 2〜3 年の間にその数は着実に減少しています。 また、 Windows の 32 ビット版 OS はますます古くなるばかりで、サポートするコストも上昇し続ける一方です。
32 ビット版 Windows での Unity の使用が低下していることはすでにわかっていましたが、当然、サポート終了の決定を信頼出来るデータで裏付けようとしました。そこで、Unityから収集された利用状況のデータを調べ、2 つの面で統計を抽出し分析しました。
私たちの予想を裏付けるデータを得られたところで、32 ビット Windows 版 の Unity エディターを打ち切る反響を知るために、コミュニティの皆さんの意見を伺いたいと思いました。 全般的に、反応はとても肯定的なものでした。
32 ビット Windows 版の Unity エディターのサポートに関する負担の増加度合いと集めたデータとユーザーの皆さんの声を総合すると、サポート終了に向けて移行するのはやむを得ないことと判断しました。 さらに、Linux 版の Unity エディターが実験的ビルドに加わり、Unity 5.6 でリリースされる予定です。32 ビット版の Unity エディターを廃止すれば、そのサポートに費やす時間とリソースを、この新しい楽しみな計画に注ぐことができます。
Windows 32 ビット版のエディターは Unity 5.5 と 5.6 には含まれますが、その後の主流リリースには含まれなくなります。 もちろん、Unity 5.6 のパッチと定期リリースすべてで 32 ビット版を提供し、Unity 5.6 が存続する間は 32 ビット版の Windows のフルサポートを約束します。
古いタイプのハードウェアのための 32 ビット用プラグインは、特定のユーザーにとって 32 ビット版の Unity エディターを離れられない理由の 1つであるようです。重要な点として強調いたしますと、廃止されるのは 32 ビット版のエディターのビルドだけで、 32 ビット版プレイヤーでは 32 ビット用プラグインは今まで通り作動し、また 32 ビット版プレイヤーは Unity 5.6 以降でも継続して入手できるということです。 また、これも大切なことですが、32 ビット OS で最もよく使用されているプラグインの 1つである Vuforia が 64 ビットでも使用可能になったこともこの場で挙げさせて頂きます。
32 ビット版 Windows で Unity エディターをお使いのユーザーは、Unity 5.6 (かそれ以前のバージョン) を今後も使用し続けるかどうか、をまずお考えください。もしアップデートをする予定があるならば、今後数か月内に 64 ビット版エディターに移行する計画を立てることをお勧めします。
この発表によって、32 ビット版の Unity エディターをお使いのユーザーの皆さまが、可能な選択肢について十分に考える時間を持ち、今後の計画を立てる手助けになるよう願っております。
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