米国テキサス州オースティンにて、Unite Austin 2017が始まりました!アーティスト、デベロッパー、教育関係者、映像制作者、研究者、ストーリーテラーなど様々な方がそれぞれインスピレーションを得たり学びを得る場として参加されています。Uniteでは、ハンズオンセッションや、テクニカルセッション、Made With Unityショーケース、新機能のプレビューなどを通じて、最新の技術情報を提供しています。
過去12ヶ月の間、ユーザーの皆様のたゆまぬ創作活動により、これまでUnityを使って制作されたゲームは20億回以上もインストールされています。
Unite Austinでは、10月後半にリリース予定のUnity 2017.2をご紹介しています。2DやXRの機能改善、ワークフローの大幅な改善などUnity 2017.2にてリリースされる予定です。基調講演では、最新の2Dソリューションをご紹介し、オートデスクとの協業発表や、ARに特化した機能強化、そして将来Unityに実装されるテクノロジーなどをご紹介しました。
基調講演では、映画「第9地区」で知られるニール・ブロムカンプ監督とOATS StudiosによりUnityを使用して制作された新作映像作品 「ADAM: The Mirror」 が初公開されました。
基調講演の動画はこちらからご覧頂けます:
2016年、最初のショートフィルム「ADAM」は、リアルタイムレンダリングデモとしてUnityの革新的なテクノロジーを示すものとして制作されました。基調講演で初公開された「ADAM: The Mirror」は「ADAM」の最後のシーンの流れを引き継いでいます。アカデミー賞にノミネートされた映画監督、 ニール・ブロムカンプ監督と彼が率いるOATS Studiosのチームにより制作されたこの作品は、Unityでフォトリアリスティックで没入できる世界を創造できることを示しました。基調講演では、ニール・ブロムカンプ監督と彼のチームがどのようにしてグラフィックスとテクニックを使い、リアルタイムレンダリングを利用してこの素晴らしい作品を制作したかが語られています。「ADAM: The Mirror」はUnityのCG描写技術やカスタムレンダーテクスチャー機能、フォトグラメトリーテクニック、顔面や衣装の動きはAlembicストリームのアニメーション、そしてUnityのTimeline機能が使われています。
Unity 2017.2 では2Dツールのセットを提供し、それには新しいタイルマップツールが含まれます。これによりイテレーションのサイクルを短くし制作時間を短縮することができます。
さらに2DにてCinemachineを使用することができ、正投影など2D特有の新機能が追加されました。これによりコードを書く代わりにカメラを作成するのに時間を費やすことができます。
2DツールとCinemachineによりUnityでのレベルデザインを素早く簡単に行うことができ、アーティストとデザイナーはクリエイティブなアイディアを追求することができます。
基調講演では、オートデスクとの協業を発表しました。UnityがAutodesk FBX SDKのソースコードへのアクセスを得ることで、UnityとAutodesk Maya及びAutodesk 3ds Maxを使用するアーティストのワークフローが改善され、ツール間のアセットの共有とゲームシーン内でのイテレーションを改善します。これにより、使い慣れたツールからUnityへコンテンツをより早く取り込めるようになります。
UnityとMayaを使った作業がスムーズに行える様子を動画でご覧ください:
基調講演にてNeonをお見せしました。Neonは、クリエイティブ・ディレクターのヴェセリン・エフレーモフにより週末の数日を費やして制作されたプロジェクトです。このプロジェクトで使われているすべてのアセットやツールは、Unityアセットストアから得られるものばかりです。
Unityアセットストアでは、制作時間を短縮し制作コストを軽減できるアセットやツールを見つけることができます。また、アートやモデル、スクリプトやサウンドエフェクト、エディター拡張なども利用でき、全てが開発作業を簡単にし時間を短縮するのに役立てることができます。
Neonプロジェクトと制作プロセスについてはこちらをご覧ください。
Unityアワード2017の受賞者の皆様、おめでとうございます!受賞作品およびノミネート作品のリストは こちらからご覧頂けます。
ステージ上では、CTOのヨアキム・アンテが Nordeus ( Top Elevenを制作したスタジオ)により制作されたデモをお見せしました。
Nordeus による次期タイトルSpellsouls “Duel of Legends”を使用して、C#ジョブシステム、エンティティコンポーネントシステム、そして新しいコンパイラー技術を使ったデモをお見せしました。これらの新機能は将来的にUnityにて利用可能になる予定です。
ヨアキムはUnityで開発中のハイパフォーマンスマルチスレッドシステムを説明しながらマルチコアプロセッサのパワーを難しいプログラミングに時間や労力を費やすことなく利用できることをお見せしました。
C#ジョブシステムのテクニカルプレビュー版をお試しされたい場合は、こちらからサインアップしてご利用いただけます。 www.unity3d.com/jobsystem
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