デジタル時代において、顧客獲得は大きな課題のひとつになっています。Unity の最新ウェビナーでは、ある大手自動車ブランドの、業界の一歩先を行く「顧客ジャーニーの各ステップを没入型技術によって補完する」取り組みについてご紹介します。
拡張現実〈AR〉とバーチャルリアリティー〈VR〉(総じて「混合現実〈XR〉」)は、デジタルマーケティングに欠くことのできない要素になりつつあります。これには理由があります。消費者の購買行動が進化し、より個人向けに特化した摩擦の少ない体験に対する期待が高まる中、各ブランドは、潜在顧客を引き込むための効果的で新しい方法を模索する必要性に迫られています。
リアルタイム 3D を用いれば、あらゆる場所・デバイス・プラットフォームで、没入型体験を通してメッセージを伝えることが可能になります。この技術を自動車産業の OEM 各社は、顧客の車両体験・購入方法の改良も含め、製品のライフサイクル全体にわたって様々なユースケースにおいて導入しています。
最新のウェビナー「Embedding XR & Real-time 3D in the Digital Marketing Strategies of Automotive Leaders」では、Visionaries 777 の共同創設者である Frantz Lasorne 氏と David Castaned 氏をお招きし、AR と VR を活用した INFINITI のマーケティング戦略が、従来のショールーム体験をどのように生まれ変わらせたかを話いただきました。
ライブウェビナーを見逃された方は、以下からオンデマンドでご視聴いただけます。
この 60 分間のウェビナーはご視聴に値する充実した内容となっていますが、時間のない方のために、学べることとして主なものを以下にまとめました。
ウェビナーの中で Frantz 氏と David 氏は、INFINITI QX50 の発表用に Visionaries 777 がどのように実物大の AR 体験をデザインしたかを紹介しました。発表会に参加した顧客は、車の周辺でタッチスクリーンを動かし、この新しいモデル各部の内部的な仕組みを学ぶことができました。
この体験のメリットを享受したのは顧客だけではありません。セールスチームもまた、従来のようにカタログや複雑な動画に頼りながら新機能を紹介するのではなく、新しいモデルの革新的要素を簡単にハイライトすることができました。Visionaries 777 はまず、物理的なビルド作成の前に、体験をビジュアライズおよびシミュレートするためのインタラクティブなデジタルモックアップを Unity で作成し、これによって効率性を向上させてリソースを節約しました。
リアルタイム 3D は、自動車メーカーが皆を驚かせるために「車庫から持ち出してくる」ものではありません。この技術は実際に結果をもたらします。Visionaries 777 によると、没入型体験はショールームやイベントブースにより多くの人を呼び込みます。最近開催された展示会のあるブースでは、現地でのリアルタイム 3D 体験の導入によってリード(見込み客)が 35% 増加しました。さらに追加的な利点は、この体験はスケーラブルで簡単に他のユースケース(販売代理店への設置など)に再利用が可能なことです。
リアルタイム 3D は、デザインの革新を分かりやすくし、消費者がカスタマイズをイメージしやすくすることで、販売の促進力となります。しかし、それだけではありません。こうした没入型インタラクティブ体験から得られたデータは、組織内の様々な部門にも価値をもたらす情報としてパッケージ化することができます。例えばセールス部門とマーケティング部門の間で「どの仕様が最も人気があるか」の情報を共有し、それをもって、次年度の車体デザインを最適化するデザイン部門をサポートすることもできます。
Visionaries 777 が INFINITI に活用した最先端の取り組みを、是非ウェビナーでご覧ください。リアルタイム 3D の可能性について詳しくお知りになりたい方は、自動車産業向け Unity に関するページをご覧ください。
Is this article helpful for you?
Thank you for your feedback!