Unity を検索

パンデミックのもたらす困難にリアルタイム 3D で挑む 5 つの革新的なプロジェクト

2021年1月14日 カテゴリ: Industry | 3 分 で読めます
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

COVID-19 がもたらす困難な状況を没入型テクノロジーを活用して克服しようとしている企業のやり方や、そこで使われているツールが 2021 年の私たちの働き方に長期的にどのような影響を与えるかを知りましょう。

COVID-19 によるパンデミックは世界を大混乱に陥れ、これまで直面したことのなかった無数の課題をもたらしました。リモートワークへの適応から社会的距離の確保の困難さへの対処を求められたり、また企業ではオフィスや施設が使えなくなったり、それ以外にも数多くのイベントが中止に追い込まれたりするなど、社会のさまざまな部分に影響が出ました。

現実の世界が大きく動揺している中で、バーチャルなツールを利用して仕事を進めているチームもあります。Unity の調査によると、調査対象となった企業の 63% が、COVID-19 にまつわる困難を解決するために、リアルタイム 3D、拡張現実(AR)、バーチャルリアリティ(VR)などの没入型テクノロジーを使用していることがわかりました*。

パンデミックの間に働く環境が大きく変化したことを踏まえて、業界の専門家は、企業がこれらのツールを採用する時に採った手法や考え方が、2021 年の働き方を形作っていくだろうと予測しています。Unity、Microsoft、Oculus、NVIDIA の専門家が、企業における AR、VR などの技術の採用が今後、どのような影響を受けるかを予測したレポート「2021 Immersive Technology Trends」(英語)をご覧ください。

下の動画は、没入型テクノロジーを導入するトレンドの一部を切り取ってまとめたものです。ぜひご覧ください。

このコンテンツはサードパーティのプロバイダーによってホストされており、Targeting Cookiesを使用することに同意しない限り動画の視聴が許可されません。これらのプロバイダーの動画の視聴を希望する場合は、Targeting Cookiesのクッキーの設定をオンにしてください。

この動画の中で紹介しているトレンドの中には何年も前から知られているものもありますが、一方でパンデミックに対応して台頭し始めたばかりのものもあり、こうしたトレンドをイノベーターたちはいち早く取り入れています。リモートワークへの急激なシフトの中でも、リアルタイム 3D を活用して、地理的な場所に関係なく、人と人とのつながりや機能横断的なコラボレーションを可能にすることで、ビジネス上の課題に取り組むことを可能にした組織もありました。

ここからは、Unity の力を活用して、困難を乗り越えた組織を 5 つご紹介します。

Pininfarina 社:リモートでのコラボレーションを実現

自動車設計を手掛ける Pininfarina 社では、数年前からバーチャルリアリティが利用されてきましたが、リモートワークへと移行したタイミングでは、まだバーチャルリアリティの有用性が十分に理解されていませんでした。バーチャルリアリティを利用して、同社の 900 人の従業員は、世界中でロックダウンが発生したにもかかわらず、3 つの大陸をまたいでシームレスに共同作業を続け、デザインレビューを行うことができました。

Siemens 社:デジタルツインを使って顧客と従業員をつなぐ

Siemens 社は 2 週間でバーチャル空間内でシミュレートされたラボを構築し、このラボを活用して従業員と顧客を結びつけています。このラボは、ミュンヘンにある Siemens 社の実際の事業所をデジタルで再現したもので、同社はこれを活用し、ダスト除去装置のデモなどのプロジェクトをバーチャル空間内で行い続けています。なお、このラボは 2020 年の Unity Awards を受賞しました。

Stratasys 社:バーチャル空間で製品をローンチ

このコンテンツはサードパーティのプロバイダーによってホストされており、Targeting Cookiesを使用することに同意しない限り動画の視聴が許可されません。これらのプロバイダーの動画の視聴を希望する場合は、Targeting Cookiesのクッキーの設定をオンにしてください。

物理的なイベントがキャンセルされる動きが出てきたことを受け、Stratasys 社は同社の新型 3D プリンター「Stratasys J55」の全世界に向けた発売計画の変更を余儀なくされました。同社は Visionaries 777 社と協力して、世界中の顧客が自宅やオフィスなど安全な場所から、現実空間に新型 3D プリンターを原寸大で視覚化できるようにする AR モバイルアプリケーションを開発しました。

Volkswagen 社:オートショーをバーチャルに変容させる

このコンテンツはサードパーティのプロバイダーによってホストされており、Targeting Cookiesを使用することに同意しない限り動画の視聴が許可されません。これらのプロバイダーの動画の視聴を希望する場合は、Targeting Cookiesのクッキーの設定をオンにしてください。

Volkswagen 社にとって重要なイベントであるジュネーブ国際モーターショーが中止となったことを受け、同社は初めて自らバーチャルモーターショーを開催し、新たな歴史を作りました。Volkswagen 社は Endava 社との協力により、360 度視野のリアルタイム 3D 体験を用いて 36 台の車両をディテールも詳細に再現した形で展示し、来場者が世界のどこにいてもウェブブラウザから新型車を観察できるようにしました。

米国退役軍人省:危機対応スキルのトレーニングの現代化

個人用保護具(PPE)の適切な使用は、スタッフや患者の安全確保のために重要であることはもちろんですが、それだけでは不十分で、効果的なトレーニング教材を用意することが医療従事者にとって非常に重要な事項となります。COVID-19 のパンデミックが発生した時、米国退役軍人局(VA)は Immersion 社と協力して、医療従事者や医療サービスの提供者のために、PPE の着脱方法を指導するインタラクティブでウェブベースの安全トレーニングを提供しました。

 

***

「2021 Immersive Technology Trends」レポート(英語)をダウンロードする Report

 

*Unity Research による調査「2020 Immersive Tech Trends survey」より。Unity の産業分野における顧客 130 社に対して、2020 年 10 月 27 日から 11 月 2 日にかけて実施。

2021年1月14日 カテゴリ: Industry | 3 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!