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Faces of Unity – Tian Pei

2022年10月13日 カテゴリ: ニュース | 5 分 で読めます
Tian Pei and others on stage at Leaders Week London 2022 | hero
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最新の Faces of Unity では、ニューヨーク州を拠点とするスポーツ分野担当のディレクター、Tian Pei(代名詞:she/her)の世界を覗いてみましょう。これからのスポーツ経営、スポーツへの参加、スポーツの消費を仕事にするとはどういうことなのでしょうか。Pei のイノベーションに対する考え方や、仕事のやりがいについてご紹介します。

Tian Pei in center of group photo

Unity での仕事について紹介してください。

小さな話に聞こえるかもしれませんが、実は大きな問題に取り組んでいます。今は、チームとスポーツ分野ビジネスの戦略的方向性の策定と、計画の確実な実行に取り組んでいます。ビジネススクールに通いながら、ゲームチームのインターンとして入社してから 4 年以上勤続しています。最近、ニューヨーク州に異動になりました。MBA を取得した後、ブーメランのように戻ってきた私は、入社当初はメディアやエンターテインメント向けの幅広い製品群のサポートにあたっていましたが、2 年ほど前にスポーツ分野にシフトしました。

必ずしもこの順序通りではないですが、私の日々の仕事はおおむね以下のように進んでいきます。スポーツチーム(エンジニアリング、プロダクト、プロダクション、ビジネスの各部門からなる約 30 名)のリーディング、Unity として初めてスポーツに特化した製品である Unity Metacast の市場投入に関する業務、収益性の高い方法で市場での地位を確立するために、世界のスポーツ消費と関わり方を改革するビジョンと計画の策定、その計画のロードマップ化、スポーツ業界における Unity の代表として発信する業務、そしてもちろん、パートナーシップやプランニング、チームビルディングなど、この分野の運営に関わるあらゆる業務をこなします。

ビジネススクールに通っていた頃は、(ゲームや VR/AR がきっかけで Unity に入社したこともあって)スポーツ業界に関わることになるとは想像もしていませんでしたが、このポジションでの仕事は、メディア、エンターテインメント、そしてスポーツについて学び、情熱を傾ける機会を与えてくれました。他の道を歩んでいれば、このような経験は得られなかったでしょう。

先日、Leaders Week London 2022 で講演をされましたね。リーダーになろうと思ったきっかけは何でしょうか。

Leaders Week を話題に出してくれたのはうれしいです。そこでの体験がとても刺激的だったからです。私は「Breaking through Boundaries: AR, VR and the Evolution of Sports Consumption」と題されたパネルに参加し、Ultimate Fight Championship(UFC)の Rami Genauer 氏や Liverpool FC の Drew Crisp 氏といったリーダーたちと共に登壇するという幸運に恵まれたのです。パネルディスカッションでは、スポーツ消費によってファンの体験がどのように変化するかを議論しましたが、各自がさまざまな視点からこのテーマを捉えていたのが興味深かったです。先ほど触れた 2 人のパネリストだけを見ても、(少なくとも私にとっては)本質的に対極にある 2 つのスポーツを代表する人たちで、そして私はテクノロジー企業を代表しています。しかし、事実としてファンがスポーツを消費し、関与する方法が変化していることは明らかであり、それは否定できないものです。こうしたことが次世代を支えていくのではないかという憶測ではありません。これは必然です。これがパネルディスカッションに参加した全員の合意です。

Leaders Week を終えて、私は Unity の中で、そして世界のために、変化をリードし続けることについて、信じられないほどに意欲づけられています。また、信じられないほど多様な人々と交流し、(ロンドンに行けた上に)スポーツ業界の各分野で非常に優れた講演者の話を聞くことができ、その情熱と活動から刺激を受けることができました。

私自身がリーダーであるという点では、これは意識の外に行きがちなことだと思います。自分が何かになりたい、何かをしたいという願望ではなく、他の人と協力し、素晴らしいアイデアを 1 つの場所に集めるということです。リーダーシップとは、チームをまとめ、そのチームを束ねて、何か意味のあること、インパクトのあること、美しいことを実現することが 9 割です。一人一人が一人だけで何かをすることはありません。しかし、さまざまな立場の人たちが一緒になって何かを成し遂げようとするとき、それはとても楽しいことであり、私を本当に意欲づけてくれることなのです。それ以外のことは二の次です。

Unity の好きなところを教えてください。

Unity には好きなところがたくさんあります。私は幸運にも、Unity の従業員がまだ 2,000 人もいなかった時期から、現在のような(7,000 人を超える)規模に成長する過程を見ることができました。会社にいる人たちは自分たちのやっていることについて本当に恐ろしいほど情熱的です。これは、他の会社や他のポジションでは必ずしも経験できたとは限らないことでしょう。私の目から見ると、チームのみんなはスーパースターで、自分の仕事に対してとても献身的で、情熱的なのです。私は、このような才能豊かで多様な、一体感のある人たちと一緒に仕事ができることをとても幸運に思っています。みんなで同じ方向を向いていて、まさに「共に歩む」気持ちが伝わってきます。

どこに行っても「Unity」と言えば、その名前が自動的にクリエイティビティや情熱を連想させるのは、悪いことではないでしょう。スポーツのように、Unity が新参者である業界ではまだ認知度が低いので苦労することもありますが、この業界にいる人たちも私たちの仕事を見た途端、すっかり感化され、畏敬の念を抱くようになります。これだけのクリエイティビティを提供できる会社で働き、それを世に送り出す一端を担えることは、とても気持ちのいいことです。

この業界で働く人たちに、キャリアに関するアドバイスをお願いします。

これは「キャリアのアドバイス」というより「一般的な人生のアドバイス」ですが、私がプライベートと仕事の両方でつらい局面に立たされたとき、心の支えになってくれた言葉を紹介します。偶然にも J. コールの曲からの引用です。「The bad news is nothing lasts forever, the good news is nothing lasts forever.(悪い知らせは永遠に続かない、良い知らせは永遠には続かない。)」

J. コールは失敗した恋愛について述べていますが、私はこのような前向きで適応力のある考え方に知恵と力を見出しています。

私たちはしばしば、好ましくない状況に陥ったことを後悔したり、哀れんだり、自分を責めたりすることがあります。その状況にいることが自分の責任であるかないかに関わらず、です。そしてそうした状況がずっと続くと、「なぜ自分の思い通りにならないのか」「なぜ特定の人とうまくいかないのか」「なぜこんなに不公平なのか」などと自問するようになり、ネガティブな面ばかり目につくようになります。こうした姿勢は私たちの心を窮屈にします。

実は、人生はずっと続かないからこそ美しさがあり、私たちは自分で思っている以上に多くの選択肢を持っているのです。私たちは「永遠に続くものはない」と言うと「良いことは永遠に続かない」と考え、失うことを恐れて、その物に執着してしまう傾向があります。しかし、コインの裏側にも一方の真実があります。あなたに大きな恐怖や悲しみを与えているものはいずれ終わりを迎え、終わったあとは、新しいことに挑戦し、よりポジティブなレンズからそれを見ることに積極的に取り組むための隙間を残してくれるでしょう。

このことを知ったことで、ネガティブな要素に固執して窮屈に感じていた私のマインドセットに変化が起きました。そのおかげで、私は何事も一時的な学びの場として扱うことができます。学校は人生のほんの一部だと認識しつつ、学び、失敗し、成長することができた小学校のようなものだと思えるのです。最も重要なことは、これまで見失っていた自分の道を自由にコントロールできると考えられるようになったことです。ある道は常に次につながるとわかっているので、より大胆に考え、より勇気を持って決断できるようになりました。常に私のキャリアと人生の旅路のあらゆる分岐点にはいつも、自分の手で開けられるドアが複数あります。

学校(「専攻は正しかったのか」「学校に戻るべきか」)、仕事(「この職は自分に合っているのか」「転職を考えるべきか」)、プライベート(「他の優先事項をこなしながら、自分の義務を果たすには」「あの都市に移住すべきか」)に関する選択肢に疑問を感じている人も、ぜひ自分に与えられたすべての可能性を考え、どんな決断をしてもそれは永久のものではないということを知っておいてください。ある選択をしたからといって、一生そこから動けなくなるわけではありません。あなたは常に自分の状況の上に足がかりを作り、向上する選択肢を持っています。そしてその選択肢はあなたが考えるよりもずっと多いのです。

ご自身についての豆知識を教えていただけますか。

意外かもしれませんが、私は大のゲーム好きなんです。私がすぐのめりこめるお気に入りのゲームは、リアルタイム戦略ゲーム、ファーストパーソンシューター、ロールプレイングゲームの要素を併せ持つようなゲームで、たとえば『Dota』、『LEFT 4 DEAD』、そして私のずっと好きな『ゼルダの伝説』シリーズなどです。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編が待ち遠しいです!

実は、私は『ポケットモンスター』のゲームを通して英語を学びました。家族が北京から初めてアメリカに移ったとき、私は小学校 4 年生で、英語は一言も話せませんでした。ある週末、両親がグランドキャニオンに行くことになり、私はゲームボーイカラーと『ポケットモンスターピカチュウ』と攻略本、それと英中の電子辞書を与えられて留守番をしていました。両親が帰ってきたときには、私は「タックル」「カミナリ」「ピューター」などの単語を喋れるようになっていました。ものすごく革命的な単語というわけでもありませんけどね。また、2 日間寝食を忘れてのめり込んでいたんです。帰宅した両親が、用意した料理が手つかずで冷蔵庫に入っているのを見つけた時の様子ときたら、あれは怒られたというくらいでは済まないものでした。考えてみれば、あの頃からあまり変わっていないですね。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が Nintendo Switch™ で発売された最初の週末も同じことをしたような気がします。

あと、これを面白いと感じるかは人それぞれですが、ゲーム以外にもう 1 つ話の種があります。私はピアノの絶対音感があります。適当に音を鳴らしてもらえば、私はそれが何の音か当てることができます。またどんな曲でも一度聞けば、ピアノで再生することができます。最後になりますが、私は冒険好きな食いしん坊です。今回ご紹介した写真でお分かりいただけると思います。美味しいものなら何でも一度は食べてみたいです。今回の旅行で発見した美味しいものは、リスボン産のロブスターでした。

Tian Pei poses smiling at restaurant table with a crustacean

Tian と LinkedIn でつながる。

より包摂的で多様性のある職場を築くための Tian と Unity の旅に参加することに興味のある方は、採用情報ページをご覧ください。世界の 40 か所以上の拠点で採用を行っています。

*Nintendo Switch は任天堂の商標です。

2022年10月13日 カテゴリ: ニュース | 5 分 で読めます

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