Unity を検索

Thomas Proux 氏と共にデジタル盆栽の庭を作る

2022年11月30日 カテゴリ: Industry | 5 分 で読めます
Growing a digital bonsai garden with Thomas Proux | Hero image
Growing a digital bonsai garden with Thomas Proux | Hero image
取り上げているトピック
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

秋が深まり、寒さから屋内に引きこもる頃になると、私たちは来年庭をどのように作るかの計画を立て始めます。そこで、ルックデブのアーティストであり、高度に様式化された形で植物を表現した作品『Bonsai Garden』を手がけたデジタル景観作家の Thomas Proux 氏にインタビューを行いました。

このブログでは、Proux 氏に聞かせていただいた 3D での作業に関する重要な知見と、熟練したアーティストに成長するためのヒントを紹介します。

Thomas による『Bonsai Garden』のコンポジットの分解

まずは自己紹介からお願いします、Thomas さん!

こんにちは、Thomas です。私はフランスで素晴らしいアート、コミック、カートゥーンに囲まれて育ちました。そのため、様式化された作品が好きになりました。ハイスクール卒業後は、ディズニー、ドリームワークス、ピクサーといった憧れのスタジオに入るためにアメリカに留学することにしました。

私はまず 2018 年に 2D アニメーションの学位を取得し、その後 Gnomon で、3D ジェネラリストの学士号を取得しました。私は今、ドリームワークス・アニメーションでライター・コンポジターとしてキャリアをスタートさせています。夢のような生活です。

3D アートに興味を持ったきっかけは何でしょうか

3D の仕事をしたいと思ったきっかけは、具体的には思い出せません。テレビアニメや映画への情熱から、自然な形で自分のキャリアを選択するようになりました。いつも物語を伝えることを目標としていましたが、1 コマに込められることは限られており、動画にする必要性を感じていました。また、私は自分で絵も描けないので、必ずクレジットを表記するようにしつつ、他のアーティストのコンセプトアートをベースに使わせてもらうことにしました。

このコンテンツはサードパーティのプロバイダーによってホストされており、Functional Cookiesを使用することに同意しない限り動画の視聴が許可されません。これらのプロバイダーの動画の視聴を希望する場合は、Functional Cookiesのクッキーの設定をオンにしてください。

Thomas Proux 氏の『The Forest Legacy』は、Bryan van der Linden 氏のコンセプトアートを基に制作された。

SpeedTree はどのくらいお使いですか

私が初めて SpeedTree を使ったのは、2019 年の秋に初めて 3D プロジェクトに取り組んだ時でした。Gnomon の「Intro to Maya」というクラスで、コンセプトアートから屋内の部屋のリクリエイションを行う課題のためでした。私が選んだ作品は、家の中に木があり、それが構造の一部になっているというものでした。当時、私の 3D スキルは非常に限られていたので、その幹を作るのに最も効率的な方法を探す際にスカルプトをするという選択肢はなく、自然と SpeedTree が選択肢として残りました。

SpeedTree をワークフローにどう組み込んでいるのですか

約 1 年後、私の最初のデモリールを制作する過程で、SpeedTree を私の定番のワークフローに導入しました。それ以来、葉や茂み、木などにアプローチする時は SpeedTree を使っています。時間をかけて私は小さな SpeedTree ライブラリを作り、たいていの場合はそこから作業するためのベースを選ぶことができるようになったのです。最近では、Wind Wizard がお気に入りの機能です。SpeedTree のおかげで、私は作品をより生き生きとしたものにできるようになりました。

新しいプロジェクトに取り組む際のプロセスについてお聞かせください

私はいつも同じプロセスを取ります。まず、自分が何を学びたいのか、どのようなスキルを伸ばしたいのかを考えます。そして、1 枚の静止画の中にストーリーを伝える構図を構築するという課題を自らに課し、コンセプトアートについて模索します。こうして、私だけの『Bonsai Garden』が誕生したのです。

当時は、スカルプトの技術や植生を作る能力を磨きたいと思っていました。Veikka Somerma 氏によるコンセプトアート『Tenkai-en Bonsai Gardens』は、その美しい色彩、落ち着いたしつらえ、そこに描かれた観葉植物の物量によって、あっという間に私の目をくぎ付けにしました。

Board of references used for Bonsai Garden
『Bonsai Garden』で使われた参考資料のボード

コンセプトを掴めたところで、最も重要なプロセスの 1 つであるリファレンス(参考資料)の収集に入ります。私は通常、1 つのアセットにつき 2、3 枚の写真から始めて、モデリングとテクスチャの作業を行うに従ってライブラリを大きくしていきます。

参考資料を集めたら、シーンとカメラのブロッキングを始めます。素早く調整するため、これにはシンプルなシェイプを使います。ただ、ヒーローアセットはこの段階で少し作りこまれたものになっていることにお気づきでしょう。私は早い段階で最も重要なアセットから着手します。そうすると、納期までにさらに洗練を重ねることができます。カメラアングルと周囲のシーンのブロックアウトを行うことは、大きな助けとなります。

The development process of Bonsai Garden
『Bonsai Garden』の開発プロセス
2022年11月30日 カテゴリ: Industry | 5 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

取り上げているトピック
フォーラムでディスカッションに参加する
関連する投稿