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Higher Ed XR Innovation Grant 助成金の助成対象団体発表

2022年9月29日 カテゴリ: ニュース | 12 分 で読めます
Announcing the Higher Ed XR Innovation Grant recipients, hero image
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エクステンデッドリアリティ(XR)人材の需要は急速に高まっており、次世代のメタバースクリエイターには無数の新しい扉が開かれています。将来、リアルタイム 3D に取り組む人材を十分に確保するために、教育者や学校は今日からこれらの望ましいスキルセットを学生に教える必要があります。この目標を追求するため、Unity Social Impact と Meta Immersive Learning(Meta 没入型学習)は、AR/VR ハードウェア、高品質の教育コンテンツ、その他、教育者が革新的な XR プログラムの制作や改良を行うために役立つリソースへのアクセスを向上させるために提携しました

「Higher Ed XR Innovation Grant」助成金はこのパートナーシップの中核部分の一環をなし、リアルタイム 3D や没入型テクノロジーを活用して、教育や学習、XR 制作、人材育成を進歩させる高等教育機関を対象として、100 万ドルの資金を提供するものです。

助成対象は、提案内容の包摂性、社会に与えるインパクト、実行可能性、および革新性に基づいて選ばれました。十分なサービスを受けられていない学習者への教育への需要に応じる、あるいはそうした層に向けた革新的な教育コンテンツを設計している機関やプログラムは特別に配慮されました。

本日、Higher Ed XR Innovation Grant 助成金の助成対象となった 8 つの団体をご紹介します。276 件の申請の中から、Unity と Meta の 60 名を超える審査員により、助成対象が決定されました。

Unity でソーシャルインパクト担当役員を務める Jessica Lindl は、「今、私たちはこれまで以上に、若い人たちに将来の仕事に必要なスキルを身につけてもらうこと、つまり、収入につながる学習を提供する責任があります。Higher Ed XR Innovation Grant の助成対象となった各団体の顔ぶれに私は感激しています。これらの機関が、教育と就業能力を身に着ける機会への公平なアクセスを提供し続けることを確信しています」と述べています。

この記事の残りの部分では、これらの先進的なプロジェクトが、質の高いリアルタイム 3D 教育へのアクセスをいかに向上させていくかをごらんください。

Federal University of Ceará (UFC)
セアラ連邦大学(UFC)

助成対象者の紹介

アリゾナ州立大学:Center for Narrative and Emerging Media

アリゾナ州立大学の Center for Narrative and Emerging Media(NEM)は、芸術、文化、ノンフィクションの分野で、新興のメディア技術を使用してナラティブを制作・配信できる人々の多様化に焦点を当てた最高クラスの教育・研究施設として、ロサンゼルスに開設される予定です。

NEM は、未来の物語、技術、政策を構築するストーリーテラー、アーティスト、ジャーナリスト、起業家、エンジニアを育成・支援します。この秋、アリゾナ州立大学はフラッグシッププログラムである MA Narrative and Emerging Media プログラムを開始しました。これは、Herberger Institute for Design and the ArtsWalter Cronkite School of Journalism and Mass Communication と連携して、新興のストーリーテリングや没入型コンテンツ制作に関する創造的実践と批判的理解の開発を中心に据えたものです。Higher Ed XR Innovation Grant 助成金からの資金は、学生の制作、バーチャルプロダクション、スタッフのトレーニング、研究などのサポートに使われます。 

国名:アメリカ合衆国

カニャダカレッジ、フットヒルカレッジ、ベイエリアコミュニティカレッジコンソーシアム

カリフォルニアコミュニティカレッジのビジョンは、家庭の収入向上とコミュニティの人材育成の強化に重点を置き、あらゆる背景を持つ学生が教育やキャリアにおける目標に到達できるようにすることです。そのために、カリフォルニアコミュニティカレッジは、物流の問題や経済的な障壁を最小化しつつ、包摂性、多様性、公平性を強調した教育プログラムを提供することを目指しています。

カニャダカレッジは、さまざまな雇用主やカリフォルニアコミュニティカレッジ地区と提携し、XR 見習いプログラム、K-14 カリキュラム開発、失業者やワークフォースボードの顧客、不完全就業者に向けた XR 職業訓練プログラムの充実を図ります。Higher Ed XR Innovation Grant 助成金からの資金は、カリフォルニア州およびアメリカ全土の郡教育局、コミュニティカレッジ、大学、職業訓練機関向けに、労働力準備モデルを設計・共有するため、カニャダカレッジを支援するものです。

国名:アメリカ合衆国

クラークソン大学心理学科

クラークソン大学心理学科は、助成金を活用して、正確な神経解剖学的レンダリングのための VR と、現代の教育原理(社会的相互作用や身体化など)の両方を活用した、革新的で魅力ある神経科学学習体験を構築するための新しい教育ツールを開発する予定です。

クラークソン大学は、このツールを使って心理学プログラムの神経科学の授業を強化し、他の教育機関でも使えるようにオープンソース化することで、心理学を学ぶ学生、特に恵まれない学生にポジティブな影響を与えたいと考えています。また、学生の教育がプロジェクト全体に組み込まれているため、開発プロセスには複数の学科から学生が参加し、VR での作業やユーザビリティテストに関わり、神経科学を学ぶ機会を提供します。

国名:アメリカ合衆国

Federal University of Ceará (UFC)
セアラ連邦大学(UFC)

セアラ連邦大学(UFC)建築・都市・デザイン学部(DAUD)デジタルエクスペリエンスラボ(LED)

セアラ連邦大学(UFC)建築・都市・デザイン学部(DAUD)のデジタルエクスペリエンスラボ(LED)は、学生や教授が新しいデジタル技術を探求し、現実世界の問題に対する革新的なソリューションを開発する場所となることを目指しています。

LED は、Higher Ed XR Innovation Grant 助成金の資金を使い、8 つのデジタルスタジオに、バーチャル環境でプロトタイピング実験を行うためのハードウェアを設置する予定です。また、SAR(空間 AR)用プロジェクター、Kinect センサー、モーショントラッカーなど、AR・MR 体験のための周辺機器を導入し、XR 技術がデザイン教育やプロジェクトソリューションにどのように貢献できるかを探求していく予定です。さらに、XR に関する教育コンテンツや体験を同学部内のコミュニティ内や、さらにその外側で共有するための無償プラットフォームである LEDed の開発を推進します。

国名:ブラジル

ノークエストカレッジ「Autism CanTech!」

ノークエストカレッジはアルバータ州最大のコミュニティカレッジで、毎年 21,000 人以上の学生が学んでいます。ノークエストカレッジのリサーチオフィスに併設されている Autism CanTech! (ACT!)のビジョンは、自閉症スペクトラムの人々がデジタル経済において有意義で持続可能な雇用を受ける障壁を取り除くことです。

ACT! は、技術スキル、雇用適性スキル、キャリアコーチング、職業統合的学習(WIL)の機会など、就業に特化したトレーニングを通じて、業界とのギャップを埋めるために活動しています。また、ACT! は、ユーザー、キャリアコーチ、スーパーバイザーがタスク管理、仕事に関する活動のスケジュール、ライブチャットなどを行うことができる新しい支援技術によって、参加者をさらにサポートします。Higher Ed XR Grant 助成金からの出資により、教育者向けリソースと XR コースをニューロダイバーシティに対応させるためのロードマップとチームの開発を支援します。

国名:カナダ

Ethọ́s Lab and Centre for Digital Media
Ethọ́s Lab and Centre for Digital Media

Ethọ́s Lab and Centre for Digital Media

Ethọ́s Lab(エートスラボ)は、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに拠点を置き、世界中どこからでもアクセス可能な、黒人が主となって運営に携わっている、10 代のための非営利のイノベーションアカデミーです。より包摂的な未来に向けて構築するために、Ethọs Lab はパートナーと共に STEAM 教育を行うために、長期的なビジョンを持ち、相対的かつコミュニティ密着型のアプローチを取っています。毎週開催される共同ワークショップ、クリエイティブプロジェクト、イベントなどを通じて、応用学習、メンターシップ、新興の技術へのアクセスへの道を提供する組織です。参加した若者たちは、中等教育を終えた後の進学や将来のキャリア、そしてイノベーションの担い手となるために重要なスキルを身につけます。

Centre for Digital Media(CDM)は、ブリティッシュ・コロンビア大学、サイモン・フレーザー大学、ブリティッシュ・コロンビア工科大学、エミリー・カー美術大学による画期的なパートナーシップにより、2007 年に設立されました。フラッグシップの学際型プログラムであるデジタルメディア分野の修士課程を主体とし、その他にもカナダ初の Metastage スタジオをはじめ、ゲームスタジオ、ヘルスケアやクラウドコンピューティング分野の革新的なスタートアップ企業が集まる複合型キャンパスです。

Higher Ed XR Innovation Grant 助成金の支援により、Ethọs Lab と CDM は、XR メディアラボプログラムの開発を通じて、XR をベースとした未来のデジタル世界において、黒人の若者や少女の存在感を高めることを目指します。この資金により、5 年間で 300 人以上の恵まれない若者と 190 人以上の高校教育関係者を支援することができます。

国名:カナダ

Universidad de los Andes
ロスアンデス大学

ロスアンデス大学

ロスアンデス大学は、多元主義、寛容、アイデアの尊重を追求する自律的かつ革新的な大学として、1948 年に設立されました。学生の社会的責任や市民としての責任、環境との関係、環境に対する責任についての意識を高めることに努めています。

XR インキュベータープログラム(スペイン語で「Vivero Virtual」と命名されている)は、XR における人材育成と教育革新の両方に焦点を当てた 2 年間のプログラムです。Higher Ed XR Innovation Grant の資金により、ロス・アンデス大学は、イベロアメリカ全域での学習を促進するため、スペイン語による 3 つの大規模オープンオンラインコース(MOOC)をローンチさせます。また、コロンビアの教育関係者がさまざまな XR 技術に触れることができる 1 週間の XR キャンプや、教育関係者が自分の学校で XR 技術を一般公開するための XR モバイルラボの実施にも資金は使われる予定です。

国名:コロンビア

University of Johannesburg & Swiss Distance University
ヨハネスブルグ大学およびスイス遠隔応用科学大学

ヨハネスブルグ大学およびスイス遠隔応用科学大学

ヨハネスブルグ大学(UJ)とスイス遠隔応用科学大学(FFHS)は、過小評価グループに属するコミュニティの教師が直面する課題に対処する、革新的な没入型ツールを設計することを目指しています。Higher Ed XR Innovation Grant 助成金の資金を使い、両大学の多国籍チームは、南アフリカの入職前の教員(教員資格取得を目指す学生教員)向けの VR プロトタイプを開発・テストする予定です。

このツールにより、将来教師になることを目指す人たちが安全な環境で本物の授業を体験することができ、学習分析によって自分の授業の進め方を振り返る機会が提供され、実際の授業に備えることができるようになるのです。また、大学側はこのツールを、英語を母国語としない学生の言語的障壁を軽減するためのツールとしても活用する意向を示しています。広く言って、このプロジェクトは、入職前の教師が科学教育を変革する担い手となり、没入型テクノロジーに秘められた力を引き出し、社会から疎外されている生徒たちに 21 世紀のデジタルスキルを身につけさせることを目的とするものです。

国名:南アフリカ共和国

Unity Social Impact と Meta 没入型学習を代表して、助成金の対象となった皆さまにお祝い申し上げます。また、Higher Ed XR Innovation Grant 助成金に応募された皆さまに感謝いたします。教室でのリアルタイム 3D 教育を推進するための教育者向けリソースとツールや、および Meta が 1 億 5000 万ドルの投資を行い、学習方法の変革を目指して開発が進められている Meta 没入型学習の詳細もぜひご覧ください。

2022年9月29日 カテゴリ: ニュース | 12 分 で読めます

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